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プロ野球

渡辺監督代行就任後も低空飛行...最下位独走のライオンズ、課題の貧打解消へ向けての「4つのトレード案」<SLUGGER>

出野哲也

2024.06.14

とにかく貧打に苦しんでいるライオンズ。浮上のきっかけをつかむにはトレードしかない!? 写真:産経新聞社

とにかく貧打に苦しんでいるライオンズ。浮上のきっかけをつかむにはトレードしかない!? 写真:産経新聞社

 西武ライオンズが苦しんでいる。5月26日に松井稼頭央監督が休養、渡辺久信GMを監督代行に据える荒療治に出たが、その後も4勝10敗と浮上のきっかけをつかめないまま。そこで、低迷の最大の原因である得点力不足解消へ向け、4つのトレード補強案を考えてみた。

【関連記事】「選手に気を遣っている監督でいい監督になった人っていないんだよね」最後まで見えなかった西武・松井稼頭央監督の“哲学”<SLUGGER>

①浜屋将太←→神里和毅(DeNA)

 2019年に123試合に出場して規定打席にも達し、打率.279とまずまず活躍した神里は、20年も169打数で.308だったが、その後は3年続けて1割台。ドラフト1位で度会隆輝が入団、筒香嘉智もアメリカから帰ってきて、左打ちの外野手が増えたこともあり、チーム内での立ち位置は微妙になっている。西武としては大きな犠牲を払わず獲得できそうだ。

 交換要員候補に挙げた浜屋は、19年ドラフト2位で入団しながら、22年以降一軍での登板機会がない。それでも今季は二軍で9試合に登板して52.0回で防御率2.25。環境が変われば、左のリリーフ要員として活躍できる可能性はあるはずだ。
②若林楽人←→宮本丈(ヤクルト)

 ヤクルトは正中堅手の塩見泰隆が怪我で長期離脱中。ベテランの西川遥輝が代役を務めているが、外野手は補充しておきたい。若林は塩見と同じ俊足の右打者で、今季3本塁打を放っているようにパンチ力も備える。岸潤一郎、長谷川信哉らライバルの多い西武にいるより、ヤクルトの方が出番も増えると思われる。

 一方、宮本は20年以降毎年60試合以上に出場している堅実な控えで、二塁を守れる点もプラス。一軍では今季出場8試合のみだが、二軍では打率.296/出塁率.377と上々の数字を残している。選球眼が良く、現状の西武の主力とは異なるタイプの打者だけに、働き場所は十分ありそうだ。

③渡部健人←→中村奨成(広島)

 正直言って、上記2件は実現しても戦力は大幅には向上しないだろう。だがこのトレードは、即効性はなくとも長期的に大きなプラスをもたらす可能性を秘める。17年夏の甲子園で大会新6本塁打を放った中村は同年ドラフト1位で広島に入団するも、捕手の層の厚さに加え、私生活上の問題もあってたびたび放出候補に挙げられている。昨年も二軍で打率.323をマークした素質が花開くには、地元の広島を離れることが必要ではないか。

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