現地７月９日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でフィラデルフィア・フィリーズと対戦し、１対10で大敗した。大谷翔平は「１番・DH」で出場。第１打席は空振り三振、第２打席で左前打、５回の第３打席で四球となり、１対９と大量リードを奪われていた７回の第４打席で代打を送られて途中交代となった。

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　ドジャース相手の大勝に歓喜しているのが、フィリーズ側のメディアだ。米放送局『NBC Sports Philadelphia』は、「ドジャースとの３連戦の初戦で、"かなり爽快"な勝利」と伝えた。

　フィリーズはナ・リーグ東地区で首位を走り、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでドジャースと戦うと見られている強豪だ。リーグ優勝を争うライバルに大勝したことで同メディアは、「ワールドシリーズまであと一歩を意味する」と前哨戦の初戦を制した意味を強調した。

　この一戦で活躍したのは、４打数３安打１本塁打のトレイ・ターナーに加え、ブランドン・マーシュ、ラファエル・マーチャン、ヨハン・ロハスの７、８、９番だった。３人で計９打数７安打と下位でチャンスを作り、１番カイル・シュワーバーと２番ターナーが計６打点と、上位打線で得点を重ねた。

「４万3065人と満員の観衆が見守るなかで、ドジャースに10対１で大勝した試合には、ちょっとした華やかさがあった。リーグ最強の２チームだったことも忘れてはいけないし、ショウヘイ・オオタニとブライス・ハーパーというMVP候補ふたりを、同じフィールドで観戦する機会でもあった」
  「この勝ち方は新鮮で、今後に向けて自信になると思う」と語ったのは、４回にグランドスラムを放って８対０と早々に試合の行方を決定づけたターナーだ。マーシュは、「（現地６月27日以来の復帰となった）ハーパーとシュワーバーがラインアップに戻ってくるのは最高の気分。彼らは非常に重要な存在だ。チームがまたひとつになったように感じた」と振り返った。

　２人のスター選手が復帰し、リーグ優勝を争うであろうドジャースに大勝。価値ある１勝を挙げたフィリーズが、第２戦、第３戦も本拠地でライバルに土をつけるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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