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「熾烈な入札合戦に備えている」ヤンキースの佐々木朗希獲得への“本腰”を専門メディア歓迎「移籍が早まるかも」

THE DIGEST編集部

2024.07.12

1か月以上登板がない佐々木だが、潜在能力は高く評価され、メジャーからの興味は尽きない。(C)Getty Images

 日本の若き剛腕の周辺が騒がしくなっている。

 メジャー移籍の噂が絶えない千葉ロッテの佐々木朗希に対し、ニューヨーク・ヤンキースが強い関心を示していると米メディアが報じている。昨シーズンオフに山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)の獲得に失敗した名門球団が投手陣強化のため、22歳の右腕に食指が動いている。

 日本球界の若き才能の行方が、ますます熱を帯びている。米日刊紙『Newsday』のエリック・ボランド氏によると、ヤンキースは佐々木を直接視察するため数人の主要スカウトの派遣を進めているという。同球団のプロスカウトディレクターを担うマット・デイリー氏が、「シーズン後半にロウキ・ササキを視察するため訪問する予定だ」などと、スカウト陣の動きを伝えている。
 
 ヤンキースだけではない。米紙『Washington Post』のチェルシー・ジェーンズ記者によると、佐々木への関心はメジャー関係者の中でも依然高く、年を経るごとに急上昇している。同記者は「この日本人選手の移籍の準備ができていることと、ササキの技術・若い年齢に対するMLB球団の熱意が相まって、NPBからアメリカへの移籍が早まるかもしれない」と見過ごせない情報を指摘。「日本で最も将来有望な若手投手のひとりという位置づけだ」とし、佐々木の評価は米球界の中でもトップクラスにある。

 その中でも剛腕の獲得に熱心さを示しているのが、最多27度のワールドチャンピオンを誇るヤンキースだ。米専門メディア『Pinstripes Nation』は「関心が高まっているにもかかわらず、ロウキ・ササキのMLBデビューの可能性は不透明なままだ。しかし、ヤンキースが彼を獲得することは投手陣の補強と有力な日本人選手の確保という、ここ数年の球団には見られなかった取り組みを強調するものである」と、本腰を入れた獲得調査を歓迎している。

 加えて、「MLB各球団はササキの素晴らしい才能と、彼が25歳になる前に契約することによる金銭的なメリットに惹かれ、入札合戦の可能性に備えている」と記し、熾烈な争奪戦を示唆している。

 米球界から熱視線を送られる佐々木は6月13日に「右上肢のコンディショニング不良」のため、登録を抹消。それ以来、約1か月もの間登板をしていない。過酷なメジャーのスケジュールをこなすコンディションと体力を不安視する意見もあるが、160キロを超える直球、140キロを超えるフォーク、そしてダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)直伝のスライダーを操る珠玉の才能をメジャー関係者が放っておくはずはなく、動向は予断を許さない。

構成●THE DIGEST編集部

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