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MLB

繰り返された悪夢…大谷翔平は2試合連続マルチ安打で打率.316&OPS1.035でリーグトップも、ド軍は連日のサヨナラ負け

THE DIGEST編集部

2024.07.15

大谷は「1番・DH」で先発出場し、2試合連続のマルチ安打を記録した。(C)Getty Images

大谷は「1番・DH」で先発出場し、2試合連続のマルチ安打を記録した。(C)Getty Images

 悪夢が繰り返された。

 現地7月14日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でデトロイト・タイガースと対戦して3対4で9回サヨナラ負けを喫した。「1番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は4打数2安打で3試合連続安打を記録し、打率を.316に上げてリーグ首位打者をキープ。OPSは1.035と、こちらもリーグトップを守っている。

 初回の大谷はいきなり初球を振り抜き、センター方向に高い打球を放ったが惜しくも正面で捕られた。このあとドジャースは2死二塁からテオスカー・ヘルナンデスの左二塁打、アンディ・パヘスの中適時打などで3点を先制した。

 大谷は3回の第2打席、2ボールから内寄りのシンカーを引っ張ったが右直。5回の第3打席は先発から中継ぎに配置転換され、4回から登板していた前田健太と対峙した。カウント2-1から真ん中付近のスプリットを捉えると、遊撃手を強襲する内野安打で出塁した。すると大谷はウィル・スミスの2球目に二盗を敢行したが、ここは相手捕手カーソン・ケリーの強肩が勝り盗塁死。盗塁失敗は今季3度目である。

 大谷にヒットを許した前田だったが、結果的に安打はこの1本のみ。3回2/3を投げて1安打5奪三振、無四球無失点とドジャース打線をほぼ完璧に抑える好リリーフを見せ、先発復帰をアピールした。
 
 1点リードの8回、2死走者なしで迎えた大谷の4度目の打席は2球目を打ってライト前へのヒット。2試合連続の複数安打をマークしたが、後続が打ち取られて得点にはつながらなかった。

 ドジャースはタイガースに4回と6回に内野ゴロで1点ずつを与えるが、中継ぎ陣が決定打を与えず踏ん張り、3対2のまま最小リードを保つ。

 ところが、前日のサヨナラ負けを見るかのような信じられない展開が9回裏に待っていた。8回から登板したヨハン・ラミレスが引き続きマウンドに上がったが、先頭のザック・マッキンストリーに右翼線三塁打を打たれ、同点のピンチに陥る。流れを食い止めたいが、代打ジャスティンヘンリー・マロイに中適時打を打たれ、土壇場でタイガースが追い付いた。

 球場のボルテージが最高潮に上がるなか、冷静さを欠いたラミレスは次打者のバントの際、ボール処理をミスして無死一、二塁とランナーをためてしまう。続くウェンシール・ペレスも投手前にバントすると、慌てたラミレスは三塁に投げたがこれが悪送球となってしまい、二塁ランナーが生還。タイガースが連日のサヨナラゲームとし、本拠地コメリカ・パークは狂喜乱舞と化した。

 完全な自滅で勝利がするりと落ちたドジャースはカード3連戦を負け越し。球宴前ラストゲームは後味の悪さだけが残った。

構成●THE DIGEST編集部

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