日米ファンに衝撃を与えた特大弾の行方に注目が集まっている。

　現地７月21日、ロサンゼルス・ドジャースはボストン・レッドソックスと対戦し、９対６で勝利を挙げ、同一カード３連勝を飾った。「１番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は５回に今季リーグ一番乗りとなる30号ホームランを放つなど、３打数１安打１打点の活躍だった。

　ドジャース３点リードの５回にド派手な花火が打ち上がった。大谷は相手先発カッター・クロフォードが投じた真ん中付近の甘いカットボールを見逃さずにフルスイング。高く舞い上がった打球は一直線にライトスタンド上段に着弾した。

　MLB公式サイト『MLB.com』の発表では、飛距離は473フィート（約144.2メートル）を計測。同サイトのサラ・ラングス記者によると、スタットキャスト（データ解析ツール）が導入された2015年以降、大谷はドジャー・スタジアムで450フィート（約137.2メートル）以上の複数本塁打をマークしている唯一の選手だと驚きのデータを伝えている。
  　桁違いなのは飛距離だけではない。スーパースターが放った30号ホームランの打球は、なんと右中間スタンド上段に設置してある「DAISO」と書かれたピンクの看板と球場の屋根の間を通過した。この驚愕の事実をドジャース専門メディア『Dodger Insider』が報じており、公式X（旧ツイッター）には実際のホームランボールの写真を添えて「スタンドの屋根とダイソーの看板の間をボールが通り抜けた。その後、ホームランボールはコンコースを越え、センターフィールドプラザの歩道に着地するほどの速度を保っていた」と、詳細をリポートした。

「DAISO」は日本で100円ショップを展開する「大創産業」（広島県東広島市）。大谷と山本由伸の加入で日本でも大きな注目を集めているドジャースと同社は、今季から複数年のパートナーシップ契約を結び、球場に看板などの広告を掲出していた。

　まさに規格外のホームランを叩き込んだ大谷。この一発でリーグ本塁打王を争う２位のマーセル・オズーナ（アトランタ・ブレーブス）に２本差をつけてトップを走っている。

構成●THE DIGEST編集部

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