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日本人初のメジャー打撃三冠を視野。日米通算250号に王手をかけた大谷翔平に畏敬の念「同じ時代を生きていることは本当に光栄だ」

THE DIGEST編集部

2024.07.23

日本人初の4年連続30本塁打を達成した大谷。日米通算250号まで、あと1本に迫っている。(C)Getty Images

日本人初の4年連続30本塁打を達成した大谷。日米通算250号まで、あと1本に迫っている。(C)Getty Images

 日米通算250号にリーチをかけたスーパースターに熱い視線が注がれている。

 現地7月21日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地で行なわれたボストン・レッドソックスとの試合を9対6で制し、同一カード3連勝を飾った。「1番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平は4試合ぶりとなる30号ソロ弾を放つなど、3打数1安打1打点の活躍。日本人選手として史上初の4年連続30本塁打を達成した。

 後半戦初アーチは、観客の度肝を抜く豪快な一発だった。大谷は5回の第3打席で4球目のカットボールを完璧に捉えると打球速度116.7マイル(約187.8キロ)、飛距離473フィート(約144メートル)の超特大弾は右中間スタンド上段にある「DAISO」と書かれたピンクの看板と球場の屋根の間を通過し、通路にワンバウンド。打球は場外へと、コロコロ転がっていった。

 文字通り、規格外のホームランにチームメイトであるメジャー通算210勝を誇る左腕クレイトン・カーショウは「言葉が出ない。ボールがあんなに遠くまで飛ぶのは初めて見た」と驚愕。過去3度のサイ・ヤング賞を受賞している36歳のベテランでさえ、日本人離れしたパワーに脱帽するほかなかった。
 
 リーグ一番乗りとなる30号アーチには、現地記者から称賛の声が届いている。かつて、米メディア『The Atlantic』で記事を執筆していたマット・フォード氏は米放送局『ESPN』の公式X(旧ツイッター)を引用したうえで、「ショウヘイ・オオタニと同じ時代を生きていることは、本当に光栄なことだ」と綴り、現代の野球界をけん引するスーパースターに最大級の賛辞を送った。

 また、ドジャース専門メディア『Dodgerblue』は「オオタニはドジャース移籍1年目のシーズンで、まさに驚異的な活躍を見せている。この日、ドジャー・スタジアムに高々と舞い上がったホームランは、その活躍にさらに華を添えた」と絶賛。日米通算250号は、もはや秒読みだと言及した。

 昨年9月に受けた右肘手術の影響により今季は打者に専念している大谷。にもかかわらず、ここまで打率.315(リーグ2位)、30本塁打(同1位)、70打点(同3位)、OPS1.039(同1位)と異次元なスタッツを残しており、打撃三冠王を射程圏内に捉えている。

 来年の二刀流復活を見据えつつ、現在ナ・リーグMVPの筆頭候補にも挙げられている偉才に日米の注目は尽きない。 

構成●THE DIGEST編集部

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