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プロ野球

1ヵ月も勝ち星から見放されているオリックス宮城大弥、母校・興南高の甲子園出場に「先輩として背中を見せる」と発奮

THE DIGEST編集部

2024.07.29

故障から復帰後、思うような投球ができていない宮城。そろそろエースの意地を見せたい。写真:野口航志(DsStyle)

故障から復帰後、思うような投球ができていない宮城。そろそろエースの意地を見せたい。写真:野口航志(DsStyle)

 ドジャースへ去った山本由伸に代わり、今年からオリックスのエースとなった宮城大弥。だが、5月に左大胸筋損傷により戦線を離脱。復帰戦となった6月27日のソフトバンク戦は勝利したものの、それを最後に勝ち星がついていない。7月10日のソフトバンク戦は7回2失点の好投も、17日の西武戦は5.2回を5失点と炎上。宮城は「チームに申し訳ないということしかありません」と言葉も少なかった。

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 さらに、26日のソフトバンク戦では、初回に2本の本塁打を浴びていきなり4失点。その後は6回までゼロに抑えたものの、これには本人も堪えたようで「初回のところがすべてだと思います。立ち上がりから先制点を許してしまったことを反省しなければいけません」と肩を落とした。

 10日の降板後、「ストライクとボールがハッキリして、球数が増えてしまいました。ランナーを出してしまうイニングも多く、テンポが悪くなってしまったところを反省しなければいけません」と自身の投球を振り返っていた宮城。ソフトバンク戦では、山川穂高に2試合連続で本塁打を打たれている。これについては「結局、投げミスだと思います。その前も次の打席も抑えられているので、もっと厳しい攻めを大事にしたい」と反省はしつつも、強気の姿勢は失っていない。
 今シーズンはまだ完投が1試合しかない。宮城自身は「少しでも長いイニングを投げたい」と語っているが、6回で100球近く要してしまうことも多く、ここでもやはりコントロールの改善がカギになりそうだ。26日の試合では、2回以降は無失点も打線の援護なく7回で降板。「勝ち星はどのピッチャーにとっても嬉しいと思います」と語るだけに、1ヵ月白星から見放されている現状には、本人が一番もどかしい思いをしているはずだ。

 そんな宮城に吉報が届いた。母校の興南高が夏の甲子園出場を決めたのだ。宮城は「高校は3年間しかないんで、いい思い出になる。大学行って、社会人になった時に友達とばったり会って、『ああいう思い出があった』と話すのも楽しいと思うんで、そうなってくれたらいいなと思います」とエールを贈る一方で「先輩として背中を見せる」とも話している。

 次回登板は『Bs夏の陣2024』での先発が有力だ。夏休みとあって全国のファンが観戦に駆けつける中、CS出場争いに食い込むためにも、エースに相応しいピッチングを、そして打線にはエースに勝ち星をつける援護を期待したい。

構成●THE DIGEST取材班

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