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MLB

先発ローテにはフラハティを補強し、複数のユーティリティも加入――ドジャースのトレード・デッドライン獲得選手一覧

SLUGGER編集部

2024.07.31

投手陣にはフラハティ(中央)にコーペック(右)、野手陣にはキアマイアー(左)はじめ複数の選手を補強。引き続きプレーオフを目指して戦っていく陣容が整った。(C)Getty Images

投手陣にはフラハティ(中央)にコーペック(右)、野手陣にはキアマイアー(左)はじめ複数の選手を補強。引き続きプレーオフを目指して戦っていく陣容が整った。(C)Getty Images

 現地時間7月30日午後6時、MLBのトレード・デッドラインが締め切られた。大谷翔平の所属するドジャースは、以下の選手を獲得した。

●7月29日
トミー・エドマン(←カーディナルス/ユーティリティ)
マイケル・コーペック(←ホワイトソックス/リリーフ投手)
オリバー・ゴンザレス(←カーディナルス/マイナー投手)
アーメッド・ロザリオ(←レイズ/ユーティリティ)

●7月30日
ジャック・フラハティ(←タイガース/先発投手)
ケビン・キアマイアー(←ブルージェイズ/外野手)


 ドジャースは今夏、大きく3つのポイントの補強を目指していた。

①故障者続出の先発ローテーションを整備する
②同じく怪我人の多い野手の層を厚くする
③7月に入って炎上続きのリリーフ陣の増強
 

 いずれのポイントもまずまず人材を確保できたと言える。

 まず①の先発投手。当初ドジャースは、目下ア・リーグトップの奪三振数を記録しているギャレット・クローシェイ(ホワイトソックス)に狙いを定め、かなり熱心に交渉していた。だが、期限ギリギリにクローシェイがどうやら放出されないと見るや、タイガースのローテーションNo.2だったフラハティに照準を移し、見事獲得に成功。地区ライバルのパドレスやヤンキース、レッドソックスなども狙っているという報道があっただけに、ここで一歩先んじたのは大きい。

 ②の野手陣は大物こそいないながら、的確に層を厚くできたのではないだろうか。エドマンとロザリオはドジャース好みの内外野をこなす汎用性の高さを備えていて、たとえIL入りしている選手たちが戦線復帰したとしても、ロースターの流動性を確保できるだろう。キアマイアーは今季限りでの引退を表明しているが、自慢のセンター守備は今季も健在で、控えの外野手としては充分だ。

 ③のリリーフ陣には剛腕コーペックが加わったものの、他のポイントに比べると想定通りにはいかなかったかもしれない。トレード市場の目玉だったマーリンズのクローザー、タナー・スコットの獲得も目指していたが、30日になって彼はパドレスにさらわれてしまった。今夏は29人ものリリーバーが移籍したが、ドジャースが獲得できたのはコーペックのみで、陣容が厚くなったとは言えない。

 総合的にはまずまずのトレード・デッドラインだったと言えるが、地区ライバルのパドレスも大幅に投手力を増強している。果たして今回の動きが今後のペナントレース、およびポストシーズンにどのように影響するだろうか。

構成●SLUGGER編集部

【動画】フラハティの伝家の宝刀スライダーを見よ! 
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