キャンプインまであと半月。この時期の楽しみといえば、今季の布陣を夢想することだろう。アダム・ジョーンズという強力な駒を手にしたオリックスのオーダーはどうなるのか。チーム事情に詳しいどら増田氏が「理想」のスタメンを提案する。
◆ ◆ ◆
年が明け、プロ野球選手は自主トレに突入している。
オリックスは昨年まで在籍したステフェン・ロメロ、クリス・マレーロに代わり、新外国人アダム・ジョーンズ、アデルリン・ロドリゲスを獲得。ドラフトでは開幕から戦力と見込んだルーキーは獲得しなかった。昨季の成績と、新外国人選手の陣容を踏まえた上で、現時点でのスタメンを考えてみた。
1(右)西浦颯大
2(中)宗佑磨
3(左)吉田正尚
4(指)ジョーンズ
5(三)中川圭太
6(一)ロドリゲス
7(二)福田周平
8(遊)安達了一
9(捕)若月健矢
オーストラリアでのウインターリーグでも活躍した西浦と宗のコンビは、お互いに刺激を受けあっているだけに、シーズン中でもこの2人の若さで打撃陣を引っ張って欲しいところ。昨年は西浦、福田の1、2番で開幕したが、得点力がアップした主軸に回すには、長打力があるこの2人に期待したい。
クリーンナップは、メジャー282発のジョーンズが日本の野球にどこまで対応出来るのかにもよるが、吉田正尚を3番に据えた方が相手ピッチャーにとっては怖いのではないだろうか。ジョーンズは昨年まで守備にもついていただけに、指名打者ではなく宗や駿太らとセンターのポジションを争う可能性もある。5番には適応能力が高い中川を挟むことにより、6番のロドリゲスから下位打線も生きてくるはずだ。
オリックスは「打線が繋がらない」のが、ここ数年の大きな課題となっており、昨季終盤に奮起した安達は"恐怖の8番バッター"として、福田とともに"繋ぐ"野球に徹してもらいたい。
他にもスティーブン・モヤ、西野真弘、宜保翔、後藤駿太、小田裕也、佐野皓大、そしてT-岡田ら開幕スタメンを狙っている選手は多数存在する。
ただ、オリックスは"代打の切り札"も長年に渡って空き家なだけに、チャンスの場面で起用される代打に強い選手が出てくると打線に厚みが増すのは間違いない。
2月のキャンプ、3月のオープン戦での実戦を経て、開幕スタメンの骨格が明らかになるが、西村徳文監督は「走るチームという印象はついた。あとは確実性をキッチリやること」と昨年の秋季キャンプで話をした。足が使える選手を散らしたこのオーダーなら、監督の要求にも十分応えられるはずだ。
今年のオリックスはレギュラーを確約された選手が少ないだけに、この他にも予期せぬ選手が開幕スタメンを掴む可能性もある。競争はシーズン終了とともに始まっているのだ。
文●どら増田(スポーツライター)
【PHOTO】艶やかに球場を彩るMLBの「美女チアリーダーズ」!
【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、昨年は山本由伸と那須川天心の"神童"対談を実現させた。
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年が明け、プロ野球選手は自主トレに突入している。
オリックスは昨年まで在籍したステフェン・ロメロ、クリス・マレーロに代わり、新外国人アダム・ジョーンズ、アデルリン・ロドリゲスを獲得。ドラフトでは開幕から戦力と見込んだルーキーは獲得しなかった。昨季の成績と、新外国人選手の陣容を踏まえた上で、現時点でのスタメンを考えてみた。
1(右)西浦颯大
2(中)宗佑磨
3(左)吉田正尚
4(指)ジョーンズ
5(三)中川圭太
6(一)ロドリゲス
7(二)福田周平
8(遊)安達了一
9(捕)若月健矢
オーストラリアでのウインターリーグでも活躍した西浦と宗のコンビは、お互いに刺激を受けあっているだけに、シーズン中でもこの2人の若さで打撃陣を引っ張って欲しいところ。昨年は西浦、福田の1、2番で開幕したが、得点力がアップした主軸に回すには、長打力があるこの2人に期待したい。
クリーンナップは、メジャー282発のジョーンズが日本の野球にどこまで対応出来るのかにもよるが、吉田正尚を3番に据えた方が相手ピッチャーにとっては怖いのではないだろうか。ジョーンズは昨年まで守備にもついていただけに、指名打者ではなく宗や駿太らとセンターのポジションを争う可能性もある。5番には適応能力が高い中川を挟むことにより、6番のロドリゲスから下位打線も生きてくるはずだ。
オリックスは「打線が繋がらない」のが、ここ数年の大きな課題となっており、昨季終盤に奮起した安達は"恐怖の8番バッター"として、福田とともに"繋ぐ"野球に徹してもらいたい。
他にもスティーブン・モヤ、西野真弘、宜保翔、後藤駿太、小田裕也、佐野皓大、そしてT-岡田ら開幕スタメンを狙っている選手は多数存在する。
ただ、オリックスは"代打の切り札"も長年に渡って空き家なだけに、チャンスの場面で起用される代打に強い選手が出てくると打線に厚みが増すのは間違いない。
2月のキャンプ、3月のオープン戦での実戦を経て、開幕スタメンの骨格が明らかになるが、西村徳文監督は「走るチームという印象はついた。あとは確実性をキッチリやること」と昨年の秋季キャンプで話をした。足が使える選手を散らしたこのオーダーなら、監督の要求にも十分応えられるはずだ。
今年のオリックスはレギュラーを確約された選手が少ないだけに、この他にも予期せぬ選手が開幕スタメンを掴む可能性もある。競争はシーズン終了とともに始まっているのだ。
文●どら増田(スポーツライター)
【PHOTO】艶やかに球場を彩るMLBの「美女チアリーダーズ」!
【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、昨年は山本由伸と那須川天心の"神童"対談を実現させた。