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オリックス期待の大砲候補・来田涼斗が話題のMrs. GREEN APPLE『コロンブス』使用に込めた思い【オリ熱コラム2024】

THE DIGEST編集部

2024.08.06

大型外野手としてファンからの期待も高い来田。このまま一気にブレイクしたい。写真:野口航志(DsStyle)

 オリックス近未来の大砲候補として期待される高卒4年目の来田涼斗が一軍で結果を出し始めている。2020年にドラフト3位で明石商高から入団。神戸生まれのバファローズジュニア出身とあって入団当初から期待感は高く、1年目は7月に一軍に昇格すると、釧路で行なわれた日本ハム戦でプロ初打席初本塁打という衝撃的なデビューを飾った。

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 パンチ力のあるバッティングと積極的な走塁を武器に、吉田正尚に弟子入りをするなど練習に励んできたが、1年目は23試合に出場して打率.211、本塁打2本、2年目は10試合に出場して打率.130、3年目は開幕スタメンのチャンスをつかみながら4試合の出場にとどまり、無安打に終わってしまった。

 今シーズンはファームで39試合に出場し、打率.282、2本塁打、出塁率.325と好成績を収めるも一軍に昇格すると不振に陥ってしまい二軍と往復するシーズンになっていたが、7月30日の日本ハム戦で再び一軍に昇格すると、8月4日のロッテ戦まで5試合連続安打を記録。1日の日本ハム戦では、ルーキーイヤー以来となる本塁打も放った。また、俊足を生かしてこの5試合では二塁打も3本記録しており、2打点を挙げた3日のロッテ戦では、チームの連敗を10で止める活躍を見せてヒーローインタビューにも選ばれた。

 来田は「とにかく1打席1打席大切にした結果が、ああいういい結果につながって良かったなと思います」とチームの連敗を止める打点を挙げた打席を振り返っていたが「真っ直ぐもいいピッチャーだったので、 ストレートと合わせながら変化球に対応できたので良かった」と打席の中でしっかりボールにアジャストすることが出来たという。

 好調の理由は「睡眠」とのこと。「8時間は寝ますね」と満足のいく睡眠がとれていることで、一日のリズムがしっかりと整っているようだ。課題だった守備に関しても「守備も必死です。いつも守備で足引っ張ったりしてたんで、何とか必死で飛びにいって投げてを繰り返した結果、いい結果につながっている」と食らいつくような強い気持ちを持って改善に努めている。
「(ファームに)降格した時、バッティングも守備も全部足りてないと思ったので、ノックだと数を受けたり、バッティングも練習中でのランナー想定してやっぱりずっとやったりと、一から取り組んだけ、いい結果につながっている」。前回ファームに降格した後に取り組んだことが、ようやく一軍の舞台で実を結びつつあるようだ。

 今回、昇格してからMrs.GREEN APPLE(ミセス)の『ANTENNA』や『コロンブス』を登場曲に使っている。西野真弘もミセスの『Magic』を使っているが、来田は「(ミセスは)大好きです。ずっと好きだったんですけど、この前初めてライブ行って、やっぱ気持ちが上がるんでミセスにしようと思いました」とその理由について話した。

 ミセスの今回のスタジアムツアーでは、MVが物議を醸してCMも打ち切られてしまった『コロンブス』をライブで演奏するのか? というのがファンの間で心配されいてた。それだけに、『コロンブス』の節を歌った瞬間に会場は地鳴りのような盛り上がりだったという。

 それを踏まえると、来田が「チャンステーマで使ってる『コロンブス』が上がる」と言っている意味も理解できる。ミセスの曲は明るく登場曲向きの曲がたくさんあるだけに、今後の選曲にも注目していきたい。「ずっとチームも負けていましたし、かと言って僕にできることは特にないんで、必死にやることだけだと思うだけ。1球1球を大事に大切にやっていきます」と話す来田。今後の試合で結果を出して、来季の飛躍につなげたい。

文●THE DIGEST取材班

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