入場券の完売通知も出た大会第4日。まず第1試合でアピールしたのが宮崎商の中村奈一輝（3年・遊撃手）だ。

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　1回の守備で、先頭打者の弱いゴロに対して素早くチャージして軽快に処理。2回にはワンアウト一・二塁のピンチで4-6-3の併殺打を完成させ、4回にはピッチャーが弾いたゴロにもすぐさま反応してランニングスローで打者走者をアウトにするなど、再三軽快なプレーを見せた。

　一方の打撃でも、7回に鋭く引っ張ってレフト前に弾き返している。身体はまだまだ細く、スウィングの力強さは物足りないところはあるが、巧みなリストワークは魅力だ。7回の守備でセンターフライを追いかけた時に脚がつり、試合終盤は力を発揮できずにチームも敗れたものの、素材の良さは十分に見せた。
 
　第2試合でさすがのプレーを見せたのが神村学園の4番・正林輝大（3年・外野手）だ。第1打席では相手レフトのファインプレーに阻まれたものの、140キロのストレートを左中間に弾き返し、そのスイングと打球の速さに甲子園からはどよめきが起こっていた。最終的にノーヒットに終わり、試合終盤には脚がつって途中交代に終わったが、チームは勝ち進んだだけに2回戦以降の爆発に期待したい。
　投手で目立ったのが、第3試合に登場した聖カタリナの有馬恵叶（3年）だ。190㎝・78㎏とまだまだ細身ながら、立ち上がりから140キロ台中盤のスピードを連発し、最速は146キロをマーク。鋭く落ちるフォークも駆使して7.2回を投げて被安打4、1失点（自責点0）としっかり試合を作ってみせた。公式戦初登板がこの夏からという遅咲きの選手だけに、まだまだここからの成長に期待できるだろう。

THE DIGEST編集部

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