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「王子から来た王子様」オリックスの高島泰都が2試合続けて先発で好投!「将来的にはタイトルを狙えるような投手に」【オリ熱コラム2024】

THE DIGEST編集部

2024.08.21

明治大から王子を経てプロ入りした高島。今後の投球には要注目だ。写真:野口航志(DsStyle)

 オリックスのドラフト5位ルーキー・高島泰都が先発として2試合続けて素晴らしい投球を見せている。

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 まず、8日の西武戦では5回を投げて被安打1、奪三振1、無失点。降板後に打線が追加点を挙げ、救援陣も無失点リレーでつないで、高島に嬉しいプロ初勝利をプレゼントした。

「やっと勝てたなという気持ちが一番強いです」と安堵した表情を浮かべた高島は、プロ初勝利の記念ボールについて「8月4日に入籍したので、奥さんにあげたいと思います」とまさかの結婚宣言。王子(社会人)から来た「王子様」としてオリ姫人気も出てきた高島だが、球場はハッピーな雰囲気に包まれた。

 自身の投球については「前回登板もボール自体は悪くなかったと思いますが、勢いで投げてしまっていた部分があったので、今日は低めに集めることを意識して投げていました。真っすぐも変化球もしっかりと投げ切ることができていたと思いますし、何とかゼロで抑えることができてよかったです」と振り返っていた高島。続く15日の楽天戦でも好投する。

 この日は6回を被安打3、奪三振3、失点2。6回に喫した2失点で逆転を許すも、チームはその後に追いつき、最後は紅林弘太郎のサヨナラ打で逆転勝ちを収めた。高島自身は「序盤はボールを上手く操れていない場面もあったのですが、試合の中である程度修正していくことができたのは良かったと思います。ただ、タイムリーを打たれてしまったところはボールが甘く入ってしまいましたし、2アウトからのフォアボールで失点してしまった部分を反省しなければいけません」と収穫と反省を口にした。
 中嶋聡監督も「高島は(6回)2アウトまで良かったんですけど、あのフォアボールがもったいなかったですね。今日はちょっと高めに抜けるボールが多かったので、球数がかかってしまった」としながらも「よくがんばったと思います」と労っていた。

「試合の中での修正」とは、「足の上げ方をもうちょっとまっすぐして、 そのままシンプルにしてみたら良かった」とのこと。ルーキー離れしたアジャスト能力が光る。

 プロ1年目はここまで中継ぎと先発を行き来していたが「ファームに落ちるまでは中継ぎをやって、1ヵ月ぐらいファームで先発をやって。しっかり自分と向き合う時間があったんで、しっかりコーチの方とも会話して、 試行錯誤した時間が今、生きてきてます」とのこと。

 今後に関しては「やっぱ近いところだとしっかりローテーション回れるようなピッチャーになりたいなと思いますし。今日みたいに6回に点を取られましたけど、(6回を)最後まで投げきらせてもらえてたんで、そこはプラスに捉えて、 次からはしっかり7回、8回までどんどん伸ばしていけたらいいなと思います」と抱負を語っている。

「将来的にはタイトルを狙っていけるようなピッチャーになれれば一番チームに貢献できるかなと思う」と語る高島。今後も、一つでも多くの勝ち星を積み重ね、チームにミラクルCS進出をもたらしたい。

構成●THE DIGEST取材班

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