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プロ野球

プロ初先発で好投!育成出身のオリックス才木海翔の信条は「逃げることだけはしたくない」【オリ熱コラム2024】

THE DIGEST編集部

2024.08.23

支配下登録を勝ち取り、一軍の先発マウンドでも好投している。才木。東に続く「育成の星」を目指す。写真:野口航志(DsStyle)

支配下登録を勝ち取り、一軍の先発マウンドでも好投している。才木。東に続く「育成の星」を目指す。写真:野口航志(DsStyle)

 オリックスの育成出身右腕・才木海翔がプロ初先発となった16日の日本ハム戦で5回を投げて被安打3、奪三振2、失点1と、白星こそつかなかったものの好投を見せた。その後、一軍登録を抹消されたが、中嶋聡監督は「才木は本当によく投げてくれましたね。持っているボールをゾーンに投げ込めたということがよかったと思います」と評価しており、今後も先発での起用が濃厚だ。

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 2022年のドラフトで、オリックスOBでもある山本和作監督(当時、現在は球団職員)率いる大阪経済大学から育成2位指名で入団。山本氏が「才木はいいですよ。注目しててください」と話していたのを裏付けるように、2年目の今年はキャンプ、オープン戦と猛アピールを続け、5月24日に支配下登録を勝ち取った。

 武器は150キロ台後半に達するストレートと、落差のあるフォークボールだ。ファームでは先発を3試合経験。リリーフとの違いについて「最初は難しかったんですけど、少しずつ慣れていきました。中継ぎの時は一球入魂みたいな感じでどんどん投げていけるんですけど、先発ってなると球数も増えますし、 変化球もたくさん投げないといけないですし、その辺がやっぱり違いますね」と話す。

 また、先発投手として幅を広げるべく、フォーク以外の新たな球種の習得にも挑んでいる。「カーブを今まで投げたことなかったんですけど、カーブ練習しましたし、チェンジアップも練習しました」
 もちろん、新球種の習得も決して簡単ではない。「最初はやっぱ難しくて、ブルペンでも全然ストライク入らずやってたんですけど、試合で投げていくうちにある程度投げれるようになったんで、その辺はやっぱり良かったですかね」

 投球の幅が広がり、速いストレートがより生きるようにもなった。「バッターの頭に変化球を入れられたんで、真っすぐが良かったんじゃないかなっていう風には思います」

「ゾーンで勝負できた」ことを収穫の一つとして挙げていた才木だが、一方で強気の姿勢も強調する。「マウンドに上がるまでガチガチに緊張していた」そうだが、「日頃から逃げることだけはしたくないので、逃げなかったのが良かった」と打者に向かっていく強い気持ちが好投につながった。

 登板前日には「ガツンとみかん」を食べて気合いを入れたという才木。東晃平に続く育成出身の先発として、今後も大いに期待したい。

文●THE DIGEST取材班

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