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同じ選手が同じイニングの“表と裏”で打席に立つ⁉ 1試合を両チームでプレーした史上初のMLB選手が誕生

THE DIGEST編集部

2024.08.27

1試合を両チームでプレーすることになったジャンセン。(C)Getty Images

 ボストン・レッドソックスの捕手ダニー・ジャンセンが現地8月26日(日本時間27日)、本拠地で行なわれるトロント・ブルージェイズとのダブルヘッダー第1試合で、MLB史上初めて両チームでの出場を果たす歴史的偉業を飾った。

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 今季メジャー7年目を迎えるジャンセンはブルージェイズの一員として、開幕から75試合に出場し打率.215、打点23、本塁打8の成績を残していた。しかし、チームがリーグ東地区最下位に低迷していることで、7月27日に同地区のレッドソックスにトレードされた。

 そして、レッドソックスのアレックス・コーラ監督が26日のブルージェイズ戦で同選手をスタメン起用するプランを明かしたことで、ジャンセンが当時トロントの一員としてプレーした6月25日(現地時間)の試合が一気に注目され、話題を呼んでいる。

 この日「7番・捕手」でブルージェイズのメンバーとして先発出場していたジャンセンは2回表の第1打席で初球をファウルに。すると、強い雨が降り試合はサスペンデッド(中断)に。結局この試合は8月26日に延期となり、2回表1死一塁のカウント0-1で再開することが決まったのだ。

 当時レッドソックスの先発捕手だったリース・マクガイアはジャンセンのトレード加入でロースター外になったことで、チームは代わりの先発捕手としてジャンセンを起用。一方、ブルージェイズも最後に打席に立っていたのがジャンセン、つまり現在すでに退団している選手だったため、代打を送って試合を再開した。

 その打席でブルージェイズの1塁ランナー、デービス・シュナイダーが盗塁に成功。レッドソックスの捕手として守備についていたジャンセンは自身の代打の打席で盗塁を許すという奇妙な出来事が発生した。その回の裏にはレッドソックスのエマニュエル・バルデスの代打としてジャンセンが打席に立ち、同じイニングの表と裏で打席に立った史上初のMLB選手にもなった。

 ジャンセンはその後3点ビハインドの9回裏二死2塁の場面で打席に立つも空振り三振し試合終了。結果4打数1安打を記録した。この第1試合はブルージェイズが4対1で勝利。第2試合は日本時間の午前8時10分にスタート予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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