現地８月31日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でナ・リーグ西地区２位アリゾナ・ダイヤモンドバックスと対戦し、８対６で勝利を収め４連勝。同地区ライバルとの直接対決を制し、ゲーム差を６に広げた。「１番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は初回に44号先頭打者アーチを放つなど、５打数１安打２打点だった。

　初回からMVPトリオが爆発した。大谷は初回、フルカウントからの８球目を捉えると打球はバックスクリーンへ一直線。打球速度108.9マイル（約175.3キロ）、飛距離420フィート（約128メートル）を計測する44号ホームランを放った。今季５本目、通算11本目となる先頭打者弾は昨季ホームラン王に輝いた44本に並んだ。このあとムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンにもソロ弾が飛び出し、球団初の初回３者連続本塁打でドジャースがいきなり３点を先制した。

　ところがその裏、ドジャース先発ギャビン・ストーンがピリッとしない。先頭打者のコービン・キャロルにランニング本塁打を許すと、なんと４連打を浴びてあっという間に３対４と逆転されてしまう。

　しかし、２回表にドジャースはすぐさま反撃する。無死満塁の絶好機を作ると、再びMVPトリオに打席が回ってきて大谷が犠牲フライで、まず１点差。ベッツは空振り三振に倒れたが、フリーマンの中適時打で５対４と逆転に成功した。

　３回裏にダイヤモンドバックスのルルデス・グリエルJr.の17号ソロで同点に追い付かれたドジャースだったが、５回表にギャビン・ラックスが右二塁で出塁すると、７番マックス・マンシーの適時打で再び勝ち越した。だが、首位ドジャースにこれ以上離されたくないダイヤモンドバックスは７回に犠牲フライで再び追いつき、試合は一進一退の攻防に。頼みの大谷も３打席以降は一ゴロ、二ゴロ、見逃し三振と１本が出ない。
  　ところが９回、ドジャースはウィル・スミスとラックスの連続安打などで２死二、三塁のチャンスを作ると、前の打席でヒットを放っている９番トミー・エドマンが値千金の２点右適時打でドジャースが再度勝ち越し。勢いに乗るなか、大谷に６度目の打席が回ってきた。偉才はフルカウントからの６球目を振り抜き、打球は痛烈な当たりだったが惜しくも右直に倒れた。

　この２点のリードを最後はエバン・フィリップスが三者凡退で片づけ、16安打を記録したドジャースがダイヤモンドバックスとの打ち合いを制し、直接対決第２ラウンドも勝利。ゲーム差をさらに広げた。

　44号ホームランを打った大谷は２位のマーセル・オズーナ（アトランタ・ブレーブス）に７本差とし、リーグトップを独走。さらにこの日の２打点で今季98打点とし、オズーナと並びリーグ最多に浮上。打撃２部門でトップに返り咲いた。

構成●THE DIGEST編集部

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