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カブスのドジャース撃破は“PCAの窃盗行為”が決め手「走っているのを見て信じた」「マジックテープがついているみたい」今永昇太、鈴木誠也も大絶賛

THE DIGEST編集部

2024.09.12

守備で好守を連発したカブスのクロウ=アームストロング。(C)Getty Images

 現地9月10日に行なわれたロサンゼルス・ドジャース対シカゴ・カブスの一戦で、キープレーヤーとなったのが、カブスの"PCA"ことピート・クロウ=アームストロングだった。『MLB.com』は、「"PCAの窃盗行為"がLADで注目を集めた。22歳のクロウ=アームストロングの驚異的なキャッチの連続で勝利を掴んだ。ドジャースにとって災難だった」と伝えた。
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 ロサンゼルス出身で子供の頃からドジャー・スタジアムに通い、プロ野球選手を目指していたクロウ=アームストロングは、"地元"で美技を連発した。

「ヒット性の大飛球を何度もキャッチ。ドジャースが3ー1とリードしていた7回、2死一塁の場面で8番キケ・ヘルナンデスが右中間に大飛球を放った。カブス先発の今永昇太が打たれた瞬間に腰を落とすような仕草を見せたが、中堅手クロウ=アームストロングが一直線に落下地点に向かってフェンス手前でスライディングキャッチ。今永は両手を上げて好守を称えた」

 今永は試合後、「打球が上がった時、覚悟をしましたが、ピートが走っているのを見て信じました。そして素晴らしいプレーを見せてくれた」とクロウ=アームストロングの守備を絶賛した。

 メジャーリーガーとしてドジャー・スタジアムでプレーするのはこのシリーズが初めての中堅手は、ふたたび美技を見せた。

 カブスが8回に5点を奪い、3ー6と逆転して迎えた9回裏。2死一塁の場面でマックス・マンシーが右中間に大きな当たりを放った。打球は観客が伸ばした手をすり抜けてジャンプしたクロウ=アームストロングのグラブに収まった。

 クロウ=アームストロングが取らなければ、打球はフェンスを越えていたため、同メディアはこのプレーを、マンシーの本塁打を盗む"PCAの窃盗行為"と表現した。
 
 カブスの指揮官クレイグ・カウンセルは、「今夜のピートは素晴らしかった。本当に特別なプレーをした。最後のあのプレーは間違いなくたくさん流されるだろう」と語った。

 3安打を放って勝利に貢献した鈴木誠也も「素晴らしいプレーを何度も続けているから、ピートのグラブにはマジックテープが付いているみたい。ドジャースにとっては最悪だったと思う」と中堅手を称えた。

 クロウ=アームストロング本人は、「打球を受ける準備はできていた。最初から深い位置をとっていたし、どんな打球でも取ってやろうと思っていた」と振り返った。

 地元凱旋については、「ドジャースのファンとして育ったわけではないけど、ここで多くの試合を観戦したし、多くの時間を過ごした。当時の中堅手はマット・ケンプだった。観客席から良く見ていた場所で守備をするのは、ただただクールな気分だね。ドジャースに2勝して3戦目に臨めるんだから、気分はいいよ」と胸を張った。

構成●THE DIGEST編集部

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