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まさに救世主! 7先発で5勝1敗、ドジャースでいま最も貢献度の高い右腕を米メディア激賞「先発投手としての自らの地位を固めた」

THE DIGEST編集部

2024.09.12

移籍後5勝を挙げるフラハティ。ドジャース投手陣の救世主となっている。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースはこの夏、新たに戦力に加わった右腕がシーズン終盤戦を戦う先発ローテーションの柱となっている。トレード期限の7月30日、デトロイト・タイガースから加入したジャック・フラハティだ。


 移籍後最初の先発となった8月3日のオークランド・アスレチックス戦で早速、白星を挙げると、ドジャースの一員として現在まで5勝をマーク。タイガース在籍時と合わせシーズン通算12勝を記録しており、現在のドジャース先発陣でもっとも高い安定感を誇っている。

 開幕からスターターが次々と故障により戦列を離れたドジャースにおいて、まさに救世主と言える存在のフラハティ。すでにポストシーズンでの活躍も見込まれる背番号0のパフォーマンスには、マウンドごとに高い評価が送られている。
 
 米メディア『The Detroit News』では9月10日、フラハティの特集記事を配信。その中では、シーズン12勝目を挙げた前回登板、クリーブランド・ガーディアンズ戦の登板などを振り返っている。

 大谷翔平の特大46号本塁打などでドジャースが4対0で勝利を収めたこの試合、先発したフラハティについて、「日曜日、フラハティはクリーブランド・ガーディアンズ相手に無失点の7回1/3を投げて、ドジャースの現在のトップ先発投手として、さらに自分の地位を固めた」と評しており、「この28歳の投手は、8月3日のドジャース・デビュー以来初の無失点投球を達成した」などと称えている。

 さらに、この日の登板が今季最長だったことなども紹介するとともに、「シーズン通算防御率を2.86に、ドジャースでの防御率を2.61と極端に下げた。彼は現在、チームでの7先発で5勝1敗である」とスタッツを並べ、チームへの貢献度を強調している。

 また同メディアは、右腕のドジャース加入までの経緯を辿り、「トレード期限当日、シカゴ・ホワイトソックスとのギャレット・クローシェイの交渉が頓挫した後、ゼネラルマネージャーのブランドン・ゴームズは、期限の最後の瞬間までデトロイト・タイガースと電話でやり取りをしており、まさにギリギリでパッケージ(移籍)が確定した」と回想。その上で、「そして、もしフラハティを期限までに獲得できていなければ、ドジャースは先発陣が危険な状態のまま、10月を迎える可能性が高かったかもしれない」と振り返っている。

 秋の戦いに向けても、ローテーションの軸となることが確実視されているフラハティ。今季、終盤戦のドジャースを支え、極めて高い存在感を放ち続けているプレーヤーのひとりと言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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