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「効果の低いカーブは投げなくなった」移籍後0敗の菊池雄星、アストロズでの活躍にMLB公式も称賛「ランディ・ジョンソンの様な存在になりつつある」

THE DIGEST編集部

2024.09.16

ヒューストン・アストロズに移籍後、いまだ無敗を誇る菊池。(C)Getty Images

 ヒューストン・アストロズの菊池雄星は、現地時間9月13日(日本時間14日)に敵地で行なわれたロサンゼルス・エンジェルス戦に先発登板。7回(85球)を投げて、被安打3、1被本塁打、6奪三振、3失点だった。アストロズが5-3で勝利し、菊池は移籍後5勝(0敗)で、防御率4.29とした。
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 トレード・デッドライン間際にトロント・ブルージェイズから移籍した菊地。好投を続ける33歳左腕投手の活躍に、メジャー公式サイト『MLB.com』も翌日14日(同15日)、「アストロズは菊池の登板で無傷のまま」と題した記事の中で、賛辞を示した。

 MLB公式は、記事のなかで、「アストロズで8試合に先発し、48イニングで5勝0敗、被安打33、与四球12、59奪三振で、防御率『3.19』、WHIP『0.94』を記録。アストロズはキクチが先発出場した試合で8勝0敗となっている」と移籍後のデータを記した上で、「キクチは、過去にヒューストンがシーズン途中、獲得した先発投手のなかで強い影響力を発揮した、ランディ・ジョンソン(1998年)、ジャスティン・バーランダー(2017年)、ザック・グレインキー(2019年)の様な存在になりつつある」と伝えた。

 またアストロズの監督、ジョー・エスパーダ氏の菊地に対する、ここまでの印象も掲載。「我々が求めている、球の使い方や他のやってほしい調整も彼は快く受け入れてくれて、そうやってオープンで居てくれることが嬉しい。それにしても、彼の腕は驚異的だ。チームへの適応を見ても、彼が、まるで何年も前からここにいたかのような感じがするほどだ」と高く評価している。
 
 さらにMLB公式は、菊地の投球について、移籍前と移籍後を比較。「移籍前のキクチは、スライダーとカーブの両方を常用していた。しかし、アストロズに移籍後は、スライダーの使用率を上げる一方で、2つの変化球のうち、効果の低いカーブはほとんど投げなくなった。トロント時代、キクチに対する右打者の打率は.280、長打率.441だった。しかしヒューストンでは、右打者を打率.173、長打率.315に抑えている。キクチはエンジェルス戦で85球を投げて33球のスライダーと33球のフォーシームを投げた」と投球内容について伝えている。

 またその上で、アストロズの監督、ジョー・エスパーダ氏のコメントも掲載。スライダーについてエスパーダは、「手から離れると速球みたいで、非常に難しい球種だ。96マイル(154キロ)の速球を想像していたら、突然、88、89マイル(141キロ~143キロ)のスライダーが出てくる。考える時間はあまりない。反応するだけ。そのスライダーをキクチは投げたいところに投げることができる」と評した。

 なお、菊地は今季30試合に先発登板し、9勝9敗、防御率は4.29としている。またQS率は33.3、WHIPは1.22となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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