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「賭けは大失敗に終わった」大谷翔平のドジャース、夢のシーズンが台無しになる? 地元紙「毎年恒例の“崩壊”が、もう始まった」

THE DIGEST編集部

2024.09.16

キャリア初のポストシーズンに向かっている大谷。ただ、ドジャースの先発陣には問題が山積している。(C)Getty Images

「通常、ドジャースは10月になってから"崩壊"する。彼らにとってのポストシーズンの対戦相手はドジャース自身であり、そして今シーズンはもう崩壊が始まった」

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 地元紙『Los Angeles Times』がこう記したのは、先発タイラー・グラスノーの今季絶望が明らかになったためだ。

 グラスノーのほかにも、ドジャース先発陣には負傷者が続出。山本由伸こそ9月10日に約3か月ぶりに復帰したものの、クレイトン・カーショウ、ギャビン・ストーンらが戦列を離れている。

 同紙は、現在のローテーション1番手が7月にデトロイト・タイガースから加入したジャック・フラハティで、2番手が山本。3番手にウォーカー・ビューラーを挙げている。

 それでも、「フラハティは14日のブレーブス戦で3回4失点を喫して負け投手となり、ヤマモトも過去3か月で4イニングしか投げておらず、しかもMLBポストシーズンの経験がない。ビューラーは今シーズン1勝5敗で防御率は5.54。いずれも信頼を置くには物足りなく、4番手になるかもしれないカーショウもいつのまにか、つま先の怪我を負っている」と、先発陣の不安を列挙した。

「ボビー・ミラーもランドン・ナックも不安しかなく、たとえばリーグ優勝決定シリーズでフィラデルフィア・フィリーズの打線を抑えられる投手がいるなら、手を挙げてほしい。いまのところ、その答えは明らかに"誰もいない"だ」
 
 先発陣に不安要素があるチームはプレーオフを勝ち上がれないと同紙は断言。「古くからの格言は、永遠の真実だ。結局、優勝の決め手は投手になる。グラスノーを失ったドジャースには先発投手陣が足りない。近年のプレーオフでの惨敗もそうだった」と理由を説明した。

「ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は"私には自信がある"と語っていたが、しかし期待するには基本的なピースが欠けている。しかも、最も重要なピースが欠けてしまった。重要なピース、グラスノーは故障癖を克服して近年のポストシーズンでドジャースに欠けていたエースになるだろうとして、球団は1億3650万ドル(約191億円)を賭けた」

 それでもグラスノーは故障し、プレーオフで登板することはできなくなった。同紙も「1シーズンで22回以上の先発をしたことがなく、そしてほぼ毎年のように怪我を繰り返すには理由がある。球界はそう理解していたが、ドジャースは理解していなかった」と指摘。

 さらに、「アンドリュー・フリードマン編成本部長は今春、グラスノーの将来は明るいと感じている。今後数年にわたって先発として活躍してくれるだろうと語っていたが、ドジャースの賭けは大失敗に終わった。そのため、ドジャースの夢のシーズンが台無しになるかもしれない」と続けた。

「フリードマンは、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、ショウヘイ・オオタニ、テオスカー・ヘルナンデスという球史に残る打線を構築した。その点は敬意を表すべきだろう。問題は、投手陣の凋落のために自慢の打線が無意味になる可能性があることだ」

 ポストシーズンに向けて、ドジャース投手陣が危機的状況に瀕している。

構成●THE DIGEST編集部

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