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大谷翔平は「野球に革命を起こしている」と米メディア強調。歴史的偉業“50-50”達成を目前に 「通常、パワーとスピードは同時に成り立つものではない」

THE DIGEST編集部

2024.09.17

前人未到の50-50へ、あと3本塁打、2盗塁と迫る大谷。(C) Getty Images

 前人未到の「50本塁打・50盗塁」が目前となっている。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が現地時間9月16日、敵地でのアトランタ・ブレーブス戦に1番・指名打者で先発出場し、4打数ノーヒットに終わった。四球や野選で出塁があったものの、この日は盗塁も記録されず、それぞれの数字は「47-48」のままとなっている。だが、2打点を記録しており、チームの9対0での勝利に貢献した。

 レギュラーシーズンも残りわずかとなる中、チームの地区優勝やプレーオフの戦いへ向け、大谷は打線の核として支え続け、さらに「50-50」という歴史的偉業にも着実に近づいている。そして、メジャー7シーズン目で披露している打者としての圧巻のパフォーマンスには、称賛の声が途切れない。

 米メディア『SBNATION』では、9月16日に今季の大谷のプレーを振り返る特集記事を配信。その中で同メディアは、「オオタニは、MLB史上初の『50本塁打・50盗塁クラブ』の達成にあと一歩のところまで来ている。ホームランはあと3本、盗塁はあと2つだ」と伝えている。また、優れた長打力と走力が求められる記録であるとして、「パワーとスピードの組み合わせ、どちらか一方に偏ることなく両方を兼ね備えることが、オオタニの歴史的な活躍をこれほどユニークなものにしている」と評した。

 また記事内では、「これは簡単なことではなく、極めて困難な作業であるはずだ。これまでに誰も成し遂げられなかった理由がある。通常、パワーとスピードは同時に成り立つものではないのだ」と見解を示し、「オオタニはその両方で、野球に革命を起こしている」と訴える。加えて「健康であればローテーションのトップに立つ先発投手でもある」として、本来は投手と野手の「二刀流」をこなすプレーヤーであると強調する。

 さらに同メディアは大谷の今後についても言及し、「オオタニの次のチャレンジは、プレーオフでこれまでの様なパフォーマンスを実現すること」と指摘しており、「アナハイムではプレーオフでの光が見えなかった。彼の初めてのプレーオフゲームまであと数週間だ」と綴り、さらなる大舞台への期待を膨らませている。

 ピッチングは行なわなくとも打撃と走塁で超人的なポテンシャルを発揮し、シーズンを通してファンを魅了し続ける大谷。大偉業へのチャレンジで注目を集め、世界一への戦いにも踏み出そうとしている「日本人スター」の2024年シーズンはまだまだ続く。

構成●THE DIGEST編集部

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