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山本由伸が5回2安打無失点でPS初勝利! ドジャース史上36年ぶりの快投劇に米記者は軒並み高評価「MLB史上最高額の契約を結んだ。その価値は十分だ」

THE DIGEST編集部

2024.10.12

山本は5回を投げ2安打無失点の快投。PS初勝利を飾った。(C) Getty Images

山本は5回を投げ2安打無失点の快投。PS初勝利を飾った。(C) Getty Images

 MLB投手史上最高額の意地を見せた。

 ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸がナ・リーグ地区シリーズ第5戦に先発登板。サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有と、ポストシーズンでは史上初となる日本人投手の投げ合いで、抜群のピッチングを披露。5回(63球)を投げて2安打2奪三振、無失点と安定感ある内容で勝利投手の権利を得て、マウンドを降りた。

 前回の第1戦では3回5失点と精彩を欠いた山本。背水の陣で臨んだマウンドで、初回からエンジン全開だった。今季のナ・リーグ首位打者の先頭ルイス・アラエスを直球で追い込み、最後はカーブで一ゴロ。ポストシーズンで4本塁打をマークしている2番のフェルナンド・タティースJr.もスライダーで空振り三振。最後はジュリクソン・プロファーを速球で二ゴロ。わずか10球で仕留めた。

 2回にはキケ・ヘルナンデスの一発でドジャースが先制する。直後の3回に1アウトから連打を許したが、2番タティースJr.をスライダーで三ゴロ併殺に打ち取ると雄たけびを上げるほど、気合が入っていた。4、5回は三者凡退に抑え、快調なピッチングを強力パドレス打線を封じ、ベンチに引き揚げるとデーブ・ロバーツ監督と熱い抱擁を交わして、山本は5回限りでお役御免。チームメイトらが労いのタッチを交わし、大谷翔平には笑顔で頭をくしゃくしゃにされた。
 
 日本人ルーキーの快投には米記者も手放しで喝采を送る。日夜ドジャースの情報を発信している米専門サイト『Dodgers Nation』のダグ・マッケイン記者は「ヨシノブ・ヤマモトはドジャースに5イニング無失点の成績をもたらす」と自身のXに記し、山本の投球内容を列挙。「ヤマモトは昨年12月、ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約481億円=当時)の契約を結び、投手としては史上最高額の契約を結んだ。その価値は十分にある」と称えた。

 米放送局『ESPN』のジェフ・パッサン記者も「ヨシノブ・ヤマモトが、プレーオフ2度目の先発で驚異的な活躍」と、63球のうち39球がストライクという安定感抜群の制球を発揮した日本人投手のピッチングに驚きを隠せない。

 そして、MLB公式サイト『MLB.com』のブレント・マグワイア記者によると、山本がドジャースの投手としてポストシーズンの試合で5イニング以上での無失点を記録したのは史上5人目。1988年のオーレル・ハーシュハイザー以来、36年ぶりの快投劇だと興奮気味に報告した。

 試合はドジャースが2対0で勝利を収め、リーグ優勝決定シリーズに進出が決定した。

構成●THE DIGEST編集部

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