現地10月12日、MLB公式サイトは、両リーグのリーグ優勝決定シリーズに関する特集記事を掲載した。同サイトの記者や識者らが勝敗予想を行なっており、注目のナショナル・リーグに関しては、45票中26票がニューヨーク・メッツに投じられた。大谷翔平や山本由伸を擁するロサンゼルス・ドジャースの前評判は、意外なほどに高くないようだ。

　同サイトのジェシー・ボレック氏は、「過去４か月間でメッツが球界最高のチームだった」と主張。さらに、スペイン語版を担当するデビッド・ベン氏は、「７試合制となれば、先発投手陣が手薄なドジャースにとってブルペン陣の負担が大きく、勢いをつけてきたメッツ相手に持ち堪えられないだろう」と分析している。
  　一方、これらの反対意見としてアンソニー・カストロビンス氏は、「ドジャースが先発投手陣に大きな問題を抱えている」と認めたうえで、「ただ、彼らのラインナップは非常に強力だ」と指摘。「ショウヘイ・オオタニが真価を発揮するシリーズとなるだろう」とも続け、2020年以来４年ぶりのワールドシリーズ進出に期待を注いだ。

　また、同シリーズのMVP最有力に挙げられているのは、45票中15票を集めたメッツのフランシスコ・リンドーア。８票の大谷を大きく上回っている。MLB記者のブライアン・マクグラス氏は、「オオタニのナ・リーグMVP受賞がほぼ間違いない状況だ。しかし、リンドーアがニューヨークをナ・リーグ優勝に導くだろう」と私見を綴っている。

　初戦は、日本時間14日午前９時15分に開始予定。15年の地区シリーズ以来９年ぶりにポストシーズンで顔を合わせたドジャースとメッツだが、はたしてこの大一番を制し、ナ・リーグの頂点に立つのはどちらだろうか。大谷や山本、NLCS第１戦の先発が発表されている千賀滉大を含め、両球団の白熱した戦いから目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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