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ドジャースと別行動の大谷翔平。左肩亜脱臼がもたらす影響を地元メディアが独自見解「シーズン終了の可能性」を示唆

THE DIGEST編集部

2024.10.27

大谷(中央)は7回に左肩を負傷。顔をゆがめる姿に心配の声は尽きない。(C)Getty Images

 4年ぶりの世界一へ、最大の試練が訪れた。

 現地10月26日、ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースのワールドシリーズ(WS)第2戦が行なわれ、ドジャースが4対2で勝利を収めて同シリーズを連勝。2020年以来のWS制覇へ、好スタートを切った。一方、1番・指名打者で先発出場した大谷翔平は7回に盗塁を試みた時に左肩を負傷し、そのままダグアウトに引き揚げた。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「左肩亜脱臼」だと説明して軽傷を強調したが、今後の出場は不透明だ。

 本拠地ドジャー・スタジアムが静まり返った。大谷は3点リードの7回、1死から四球で出塁し、2アウトから3番テオスカー・ヘルナンデスの打席で二盗を敢行。タッチアウトになった後、顔をゆがめてグラウンドに倒れ込んだ。

 相手二塁手のタッチをかわそうとスライディングした時に左肩を痛めたようで、レギュラーシーズン中も痛みを見せない大谷の苦悶の表情に球場は騒然。米放送局『Fox Sports』によると、大谷は右手で左腕を支えながら「肩っすね」とケガの箇所について説明し、トレーナーから「外れた?」と聞かれると「たぶん」と答えるなど、現場でのやり取りが肉声で確認できたという。

 大谷の負傷についてロバーツ監督は、MRI検査を受けるまでは大谷の怪我の程度を完全に把握することはできないと話したうえで、「2、3日中に詳しいことが分かるだろう。筋力の可動域も良かったし、我々は勇気づけられている」と語り、楽観的な見方を示している。

 無論、負傷した大谷の動向には現地メディアも敏感になっている。米スポーツ専門局『ESPN』のオールデン・ゴンザレス記者によると、「オオタニは日曜日に左肩のMRI検査を受ける予定で、そのため第2戦終了後のチャーター便ではチームと一緒に移動しない」とレポート。「彼はロサンゼルスで検査を受け、その後ドジャースと合流するためにひとりでニューヨークへ飛ぶ予定だ」と言及した。
 
 他にも、日夜ドジャースの情報を発信している専門メディア『Dodgerblue』は「ショウヘイ・オオタニの怪我がドジャースにとって意味するもの」と題した記事のなかで、次のような見解を展開。軽傷でなければ、このままシーズン終了になる可能性を示唆している。

「初期検査の結果でオオタニの怪我が亜脱臼であることを考えれば、ワールドシリーズに出場できる可能性はある。しかし、もし彼が第3戦のスタメンから外れても、それほど驚くことではない。同シリーズが敵地ヤンキー・スタジアムに移るとき、ドジャースがオオタニを欠くなら、フレディ・フリーマンが指名打者の座を務める可能性が高い」

「万が一、ドジャースがオオタニの代役をロースターに加える必要が生じた場合、MLBのロースター規定により、このスーパースターは2024年に再びプレーすることは許されない」

 休養日を挟んで現地28日(日本時間29日)からニューヨークで第3戦が始まる。球界をけん引する稀代のスーパースターの検査結果と出場可否について、注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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【動画】盗塁を敢行した大谷翔平が左肩を負傷…苦悶の表情に球場は騒然