現地10月28日に行なわれたワールドシリーズ第3戦で、ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースに4対2で勝利。シリーズ成績を3勝0敗とし、4年ぶり8回目のチャンピオンまであと1勝とした。
地元紙『Los Angeles Times』のコラムニスト、ビル・プラシュケ氏は、すでにドジャースの戴冠を確信したようだ。試合後に出した記事で、「あと1勝すれば、36年ぶりのフルシーズン優勝、4年ぶりのタイトル獲得だ。そして最も素晴らしいフレーズを皆さんに投げ掛けることができる。パレードの準備はできているか!」と筆を躍らせた。
「あと1勝。数えきれないほどの批判と不満を沈黙させるまで、あと1勝。デーブ・ロバーツ監督は“選手たちは優勝とパレードにとても意欲的だ。だから、それを邪魔するものは何もない。何もないんだ”と語った。3敗のヤンキースには、逆転する力がない。球界で最も称賛される2球団は、同じレベルではないというのが真実だ。ヤンキースはドジャースが倒してきたサンディエゴ・パドレスにも、ニューヨーク・メッツにも及ばない。おそらくポストシーズンに進出したナ・リーグの6チームよりも劣っている」
とりわけ期待外れだったのが、ヤンキースの主将でア・リーグ本塁打王のアーロン・ジャッジだと記した。「ヤンキースの投手は不安定でリリーフ陣も役に立たず、そして球界最高の打者と広く考えられているジャッジは、12打数1安打、7三振と散々な出来だ。まさにチームの成績を象徴している」とコキ下ろした。
【動画】数時間で115万再生! 4対2でドジャースが勝利したワールドシリーズ第3戦ハイライト
「ドジャースは12年連続でプレーオフに出場している。そのうち11年は名高いアンドリュー・フリードマンがフロントオフィスを率い、直近9年はロバーツ監督がダッグアウトで指揮を執っていた。しかし、優勝したのはわずか1回。それは新型コロナウイルスの影響で60試合に短縮された2020年シーズンだった。この4年前の優勝に何かとケチをつける人たちを黙らせるためにも、通常のシーズンでタイトルを獲得する必要があった」
プラシュケ氏がこう記したように、ドジャースは1988年以来となるフルシーズンでの優勝にこだわってきた。そのための大谷翔平の獲得であり、山本由伸、テオスカー・ヘルナンデスらとの契約だった。
「オオタニの英雄的な活躍を忘れてはいけない。第2戦で左肩を負傷したが、第3戦に出場した。もしこれがレギュラーシーズンだったら、プレーしていなかっただろう。もし6月だったら故障者リストに入れられ、少なくとも2週間は欠場していたはずだ。しかし、オオタニは出場を直訴。チーム全員に自身の決断をテキストメッセージで伝え、ドジャースはそれに折れた。ロバーツ監督が試合前、“ショウヘイはスイングできるかどうかに限らず、打席に立つだけで相手に圧力をかけることができる”と語っていた」
強行出場した大谷は3打数無安打だったものの、ドジャースが挙げた4点のうち、3点に絡んでいる。
「案の定だ。初回、先頭打者のオオタニはストレートの四球で出塁。そしてフレディ・フリーマンの2ラン本塁打が生まれた。3回の第2打席では、二ゴロを打って一塁走者のトミー・エドマンを二塁に進めた。その後、ムーキー・ベッツの適時打でドジャースは3点目を奪った。オオタニはひとつの肩でプレーする時でさえ、スーパーマンなのだ」
大谷を擁するドジャースは、あと1勝で36年ぶりとなる悲願の“フルシーズン優勝”を手にする。もはや地元紙のコラムニストは、何の疑問も抱いていない。
構成●THE DIGEST編集部
【記事】「ドジャース最後の投球になるかもしれない」好投のビューラー、WS第3戦がド軍ラスト登板に? 来シーズンの去就は不透明と地元紙報道
地元紙『Los Angeles Times』のコラムニスト、ビル・プラシュケ氏は、すでにドジャースの戴冠を確信したようだ。試合後に出した記事で、「あと1勝すれば、36年ぶりのフルシーズン優勝、4年ぶりのタイトル獲得だ。そして最も素晴らしいフレーズを皆さんに投げ掛けることができる。パレードの準備はできているか!」と筆を躍らせた。
「あと1勝。数えきれないほどの批判と不満を沈黙させるまで、あと1勝。デーブ・ロバーツ監督は“選手たちは優勝とパレードにとても意欲的だ。だから、それを邪魔するものは何もない。何もないんだ”と語った。3敗のヤンキースには、逆転する力がない。球界で最も称賛される2球団は、同じレベルではないというのが真実だ。ヤンキースはドジャースが倒してきたサンディエゴ・パドレスにも、ニューヨーク・メッツにも及ばない。おそらくポストシーズンに進出したナ・リーグの6チームよりも劣っている」
とりわけ期待外れだったのが、ヤンキースの主将でア・リーグ本塁打王のアーロン・ジャッジだと記した。「ヤンキースの投手は不安定でリリーフ陣も役に立たず、そして球界最高の打者と広く考えられているジャッジは、12打数1安打、7三振と散々な出来だ。まさにチームの成績を象徴している」とコキ下ろした。
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「ドジャースは12年連続でプレーオフに出場している。そのうち11年は名高いアンドリュー・フリードマンがフロントオフィスを率い、直近9年はロバーツ監督がダッグアウトで指揮を執っていた。しかし、優勝したのはわずか1回。それは新型コロナウイルスの影響で60試合に短縮された2020年シーズンだった。この4年前の優勝に何かとケチをつける人たちを黙らせるためにも、通常のシーズンでタイトルを獲得する必要があった」
プラシュケ氏がこう記したように、ドジャースは1988年以来となるフルシーズンでの優勝にこだわってきた。そのための大谷翔平の獲得であり、山本由伸、テオスカー・ヘルナンデスらとの契約だった。
「オオタニの英雄的な活躍を忘れてはいけない。第2戦で左肩を負傷したが、第3戦に出場した。もしこれがレギュラーシーズンだったら、プレーしていなかっただろう。もし6月だったら故障者リストに入れられ、少なくとも2週間は欠場していたはずだ。しかし、オオタニは出場を直訴。チーム全員に自身の決断をテキストメッセージで伝え、ドジャースはそれに折れた。ロバーツ監督が試合前、“ショウヘイはスイングできるかどうかに限らず、打席に立つだけで相手に圧力をかけることができる”と語っていた」
強行出場した大谷は3打数無安打だったものの、ドジャースが挙げた4点のうち、3点に絡んでいる。
「案の定だ。初回、先頭打者のオオタニはストレートの四球で出塁。そしてフレディ・フリーマンの2ラン本塁打が生まれた。3回の第2打席では、二ゴロを打って一塁走者のトミー・エドマンを二塁に進めた。その後、ムーキー・ベッツの適時打でドジャースは3点目を奪った。オオタニはひとつの肩でプレーする時でさえ、スーパーマンなのだ」
大谷を擁するドジャースは、あと1勝で36年ぶりとなる悲願の“フルシーズン優勝”を手にする。もはや地元紙のコラムニストは、何の疑問も抱いていない。
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