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侍ジャパン、連日の日替わりヒーロー爆誕!! 牧秀悟の勝ち越し満塁ホームランで難敵ベネズエラを破り、国際大会26連勝【プレミア12】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.11.22

6回に牧(2番)が満塁HRを放ち、侍Jが逆転勝利を収めた。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 11月22日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のスーパーラウンド第2戦が東京ドームで行なわれ、侍ジャパンは一時ベネズエラに逆転を許したが、6回に牧秀悟の勝ち越し満塁ホームランが飛び出し9対6で難敵を撃破して2連勝。決勝進出に弾みをつけるとともに、国際大会の連勝記録を驚異の「26」に伸ばした。

 日本は初回、米国戦で3安打2本塁打7打点の大活躍だった小園海斗が第1打席で右中間を破る二塁打を放つと、3番・辰己涼介が左翼フェンス直撃となる適時二塁打で先制する。さらに、4番の森下翔太が149キロのストレートを中前に鋭く弾き返す適時打で2点目を奪った。

 ベネズエラの先発ピントはこのあと2つの四球を出したところで早くも交代。わずか28球でマウンドを降り、2番手に元巨人の左腕・メンデスが登板した。同投手は1死満塁という場面で併殺崩れの二ゴロの間に3点目を許したが、そのあと後続を断ち切った。

 打線に3点の援護をもらった先発の才木浩人は直後の2回、先頭のフローレスに四球を与えて走者を背負うと、1死一塁から7番レイエスに2球目の低め速球を捉えられ、バックスクリーン左に突き刺さる2ランを浴び、一気に1点差に詰め寄られる。才木は3回にも2アウトから二塁打を打たれピンチを招いたがゼロで切り抜けると4、5回は連続で三者凡退に抑え、88球を2安打2失点にまとめて締めくくった。

 1点リードの6回、日本は才木から左腕の井上温大にスイッチする。井上は帽子を飛ばしながら先頭バッターを150キロの速球で空振り三振に仕留めたが、続くロドリゲスに左安打。続くC・ペレスにカウント1-2から4球目の外角スライダーを片手で引っ張られ、左翼スタンドに運ばれる痛恨の一発を献上。3対4と逆転され、侍ジャパンはこの試合初めて追いかける展開となる。さらに2死一、二塁から8番アルシアが右前適時打を放ち、リードを2点に広げられる。
 
 だがその直後、重苦しい雰囲気をWBC戦士が一気に吹き飛ばす。日本は9番の坂倉将吾のソロアーチで再び1点差にすると、四球とヒットで2死一、二塁の好機をつくる。ベネズエラは細かい継投策で6番手P・ガルシアを投入して流れを食い止めようとするが、ストライクが入らず連続四球を与えてしまい、日本がついに同点に追い付く。

 なおも2死満塁で打席には牧が登場。甘く入った2球目のスライダーを見逃すことなく振り抜くと、左翼スタンド中段へ突き刺した。勝ち越しグランドスラムに日本ベンチは狂喜乱舞となり、牧は両手でガッツポーズ。一挙6得点を挙げるビッグイニングとなり、牧はベンチに戻ると右翼スタンドに向かって歓喜の「デスターシャ」を披露した。

 4点のリードを侍リリーフ陣が守ってつないで、9回は守護神の大勢が登板。右腕は連打で1点を失ったが、最後のバッターを空振り三振に斬って取りゲームセット。終盤の一発攻勢で侍ジャパンが逆転勝ちを収めた。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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