侍ジャパン

侍ジャパンが台湾との“前哨戦”を制し、開幕8連勝&国際大会27連勝! 連覇かけ24日に再戦【プレミア12】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.11.23

日本が台湾を下し、決勝に弾みをつけた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 大会連覇まで、あと1勝だ。

 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」はスーパーラウンド第3戦が11月23日に東京ドームで行なわれ、侍ジャパンは台湾と対戦した。初回に一挙4点を奪った日本が試合の主導権を握り、台湾の粘りを抑えながら9対6で勝利を収めて開幕8連勝。国際大会の連勝記録を「27」まで伸ばした。侍ジャパンは大会史上初の連覇を懸け、24日の決勝で台湾と再び激突する。

 試合前に明日のファイナル進出が決定した日本と台湾。オープニングラウンド以来の再戦となった一戦は点を取ったら取り返す白熱した展開となった。

 日本は初回、この日「1番・二塁」でスタメン出場した村林一輝の先頭打者アーチで先制すると、2つの四死球で無死一、二塁に広げると4番の森下翔太が三塁線を鋭く破る二塁打で2点を追加。急きょの先発登板となった台湾のチェン・ボーチンを1イニングもたず、KOに追い込んだ。このあと佐野恵太の二ゴロで三塁に進塁したランナーを紅林弘太郎がきっちり犠飛で返し、侍ジャパンが立ち上がりから4点を奪った。

 序盤から大量失点を喫した台湾だが、3回に3番ツォン・ソンエンの中二塁打で1点を返す。すると5回には日本の先発・早川隆久が突如コントロールを乱し、ストライクがまったく入らず4四球を与える乱調で1点差とされ、なおも無死満塁の大ピンチを迎える。絶体絶命の場面で井端弘和監督は2番手に清水達也をマウンドに送る。右腕は5番パン・ジェカイに投じた直球が足下を襲う強烈なライナーを素晴らしい反射神経でキャッチ。すぐに捕手に送球し、併殺に打ち取り2アウトを奪う。続く打者をフォークで空振り三振に斬って取り、最大の窮地を無失点でしのいだ。

 するとその裏、侍打線が投手陣を援護する。今度は日本が2死満員の絶好機をつくると、相手の暴投でまず追加点。ランナー二、三塁にかわると、7番の清宮幸太郎があと一歩でホームランという右翼フェンス直撃の2点三塁打で日本がリードを広げた。

 直後の6回に台湾がすぐに2点を返して2点差に迫るが、日本は2本のヒットと五十幡亮汰が自慢の快足を生かして一気に三塁へ。好走塁もあり1死一、三塁のチャンスに3番の辰己涼介が低めのツーシームを捉える左翼線二塁打で9対5と台湾を突き放した。

 日本は6回から登板した3番手の北山亘基が3イニングを2失点に抑え、9回は横山陸人が登板。1点は失ったが日本が逃げ切り、満員御礼となった4万1674人の大観衆の前で前哨戦を制した。
 
▽プレミア12 スーパーラウンドの日程(※時間は日本時間)
■11/21(木)
・ベネズエラ2-0台湾 
・日本9-1アメリカ 

■11/22(金)
・台湾8-2アメリカ 
・日本9-6ベネズエラ

■11/23(土)
・ベネズエラ5-6アメリカ
・日本9-6台湾

■11/24(日)
・3位決定戦(アメリカvsベネズエラ/12:00)
・決勝(日本vs台湾/19:00)

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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