プロ野球

【DeNA】 “男・村田”の第2章! コーチで14年ぶりの横浜帰還、厳しさと柔らかさを備えた人間力の大きさに期待の声

萩原孝弘

2024.11.25

14年ぶりにコーチとして古巣のベイスターズに戻った「男・村田」。写真:萩原孝弘

☆帰ってきた『男・村田』

「ユニホームに袖を通した2月1日から勝つ覚悟を持ち続けて、最後まで戦える集団になってほしいですし、その集団にしていきたいなっていうのは僕も感じています」

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 14年ぶりにベイスターズに帰還した村田修一は、鋭い眼光でコーチングに意欲を示した。
 
 24年は共に戦った三浦大輔監督らが日本一を手にした。歓喜に湧く古巣を外から見て「嬉しそうな顔をテレビで拝見して、本当にほっとしたというか、よかったなっていうのが正直な感想でした。苦労された人たちが日本一になる姿、羨ましくも思いました」と嬉しそうに語る姿は、いまも揺るがぬ横浜への愛が溢れ出ていたように感じられた。

 いわゆる暗黒時代に4番サードでチームを支え続け、FA権を取得した2010年オフには内川聖一氏とダブル流出が危惧されたが残留を決意。翌年には権利を行使し移籍したが、横浜ではチームメイトに慕われ、プレーでも常に全力疾走を要求するなど、ベイスターズを強くしたい意識は誰よりも強かった。勝利を求め移籍した巨人では、外様でありながら選手会長の座につくなど人間力の大きさは顕在だった。

 その常勝巨人軍で学んだエキスを「チーム自体が(勝利へ向かって)動くのが当たり前の中で過ごしてきた。当たり前のレベルが上がるように、その上がったレベルで戦えるように。伝統あるチームを追い抜く気持ちが大事。追いつくんじゃなくて、もう追い抜かないといけないと思いますから。そういう意味では高いところで気持ちを維持する選手たちであってほしいですし、僕もそのつもりで選手たちと接していきたい」と存分に注ぎ込む覚悟を口にした。
 
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「高いところで気持ちを維持する選手たちであってほしい」「俺のことシュウさんって呼んでいいよ」厳しさと柔らかさを兼ね備えるコーチ