母国に歓喜をもたらした戦士たちへの賛辞が尽きない。
11月24日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」の決勝戦は日本と台湾が激突し、史上初の連覇を狙った日本は0対4で完封負けを喫し、台湾の大会初優勝で幕を閉じた。
侍ジャパンをわずか4安打に封じ、今大会3度目の正直で栄冠を掴み取った台湾。東京ドームに駆け付けた約1万人の台湾ファンが国旗を振り、タオルやうちわなど応援グッズで選手を熱烈に後押しした結果、台湾ナインは主要国際大会で悲願の頂点を掴んだ。
帰国してからも歓喜の宴は続いた。26日には選手らを乗せたバスが台北市内の中心部で優勝パレードを実施。現地時間の午後3時にスタートしたパレードは平日にもかかわらず大勢のファンが沿道を埋め尽くし、偉業を祝福した。選手たちは胸に「TAIWAN」と入った黒いパーカーを着用して金メダルを胸に笑顔で手を振りながら歓声に応え、市内には台湾の応援歌がいつまでも鳴り響いた。
そして台湾ナインの快挙は意外なところに影響を与えるかもしれない。台湾のニュース局『FTNN 新聞網』によれば、台湾の頼清徳総統はプレミア12の優勝を記念して、現在の台湾紙幣500元の絵柄を変更することを示唆したという。
記事によると、「一部のネットユーザーは台湾チームがプレミア12で初優勝を果たすと、500元紙幣の画像を差し替えるアイデアを行なった。だがこれは笑い話ではなく、民進党の議員である頼清徳総統は台湾チームが優勝したイメージ画像を紙幣に差し替えるつもりだと明かした。中央銀行は関連するコメントがあれば『慎重に状況を判断する』と回答している」と報じた。
さらに台湾の新北市議会議員である張偉謙氏によると、頼清徳総統が民進党新北市党委員会の委員らと会談した際に、500元紙幣の絵柄を現在の「少年野球選手」から、将来的には台湾野球の偉大な瞬間を記念して「台湾野球英雄」へ変更する提案がなされたとし、台湾政府はかなり本気のようだ。
現在の台湾500元紙幣の表面には台東の「南王国リトルリーグ(1987年)」の選手たちが帽子を掲げて歓喜し、裏面には大巴尖山とニホンジカが描かれている。これは1968年にリトルリーグワールドシリーズで世界チャンピオンとなった日本の関西少年野球リーグのチームを台東の原住民ブヌン族の少年野球チームが7対0で破り、翌年には台湾を代表する少年野球チーム「中華民國台中金龍隊」がエース郭源治(元中日)を擁して世界チャンピオンに輝いたことで、台湾の人たちの野球への関心が大きく高まったとされている。
台湾野球の歴史を塗り替えた東京ドームでの激闘は、台湾国内にとってはかなり特別な記念日となっている。
構成●THE DIGEST編集部
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侍ジャパンをわずか4安打に封じ、今大会3度目の正直で栄冠を掴み取った台湾。東京ドームに駆け付けた約1万人の台湾ファンが国旗を振り、タオルやうちわなど応援グッズで選手を熱烈に後押しした結果、台湾ナインは主要国際大会で悲願の頂点を掴んだ。
帰国してからも歓喜の宴は続いた。26日には選手らを乗せたバスが台北市内の中心部で優勝パレードを実施。現地時間の午後3時にスタートしたパレードは平日にもかかわらず大勢のファンが沿道を埋め尽くし、偉業を祝福した。選手たちは胸に「TAIWAN」と入った黒いパーカーを着用して金メダルを胸に笑顔で手を振りながら歓声に応え、市内には台湾の応援歌がいつまでも鳴り響いた。
そして台湾ナインの快挙は意外なところに影響を与えるかもしれない。台湾のニュース局『FTNN 新聞網』によれば、台湾の頼清徳総統はプレミア12の優勝を記念して、現在の台湾紙幣500元の絵柄を変更することを示唆したという。
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現在の台湾500元紙幣の表面には台東の「南王国リトルリーグ(1987年)」の選手たちが帽子を掲げて歓喜し、裏面には大巴尖山とニホンジカが描かれている。これは1968年にリトルリーグワールドシリーズで世界チャンピオンとなった日本の関西少年野球リーグのチームを台東の原住民ブヌン族の少年野球チームが7対0で破り、翌年には台湾を代表する少年野球チーム「中華民國台中金龍隊」がエース郭源治(元中日)を擁して世界チャンピオンに輝いたことで、台湾の人たちの野球への関心が大きく高まったとされている。
台湾野球の歴史を塗り替えた東京ドームでの激闘は、台湾国内にとってはかなり特別な記念日となっている。
構成●THE DIGEST編集部
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