専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

巨額契約でスネルをドジャースに奪われたジャイアンツ。後釜に21年サイ・ヤング賞右腕に矛先も、ド軍との熾烈な争奪戦を米記者が示唆「目には目をだ」

THE DIGEST編集部

2024.12.02

スネル(左)を獲得したドジャースは21年にサイ・ヤング賞に輝いたバーンズ(右)にも食指を伸ばしているが…。(C)Getty Images

スネル(左)を獲得したドジャースは21年にサイ・ヤング賞に輝いたバーンズ(右)にも食指を伸ばしているが…。(C)Getty Images

 サイ・ヤング賞左腕の加入が思わぬ火種を生んでいる。

 MLB公式サイト『MLB.com』のマーク・フェインサンド記者によると、サンフランシスコ・ジャイアンツは左腕のブレイク・スネルをライバルのロサンゼルス・ドジャースに流失した代わりに、2021年のサイ・ヤング賞投手であるコービン・バーンズの獲得に動いていると報じた。

 今オフ、フリーエージェント(FA)市場で最注目とされる右腕の周辺が騒がしくなってきた。30歳のバーンズは今季、ボルティモア・オリオールズで32試合に先発し、15勝9敗、防御率2.92、181奪三振と素晴らしい成績を残し、シーズン後にはオリオールズからFAとなった。

 古巣はもちろん、エース級右腕のもとには先発投手不足に悩むメジャー球団から引く手あまたのようだ。米メディア『Newsweek』によると、「トロント・ブルージェイズが7年総額2億2500万ドル(約337億円)の大型契約を結ぶかもしれない」と予測。他にも、ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキースらの名前も挙がっている。
 
 そのなかでも、ドジャースは熱心にバーンズの動向に関心を寄せている。昨オフに大谷翔平と10年総額7億ドル(約1015億円)、山本由伸と12年3億2500万ドル(約465億円)のメガ契約を結ぶ超大型補強が功を奏し、今季は4年ぶりにワールドシリーズに進出。ヤンキースを4勝1敗で倒し8度目の戴冠を果たした。

 だが一方で、チームはレギュラーシーズン中から先発投手の故障離脱に悩まされてきた。今オフには世界一に貢献したジャック・フラハティとウォーカー・ビューラーがFAとなり、タイラー・グラスノーや山本がいるとはいえ、先発投手の駒不足は否めない。ゆえに今オフは先発投手の補強に積極的に動いており、現地11月30日にはサイ・ヤング賞に2度輝いたスネルと5年総額1億8200万ドル(約277億円)で合意に達した。さらなる盤石体制を築き上げるため、バーンズにも食指を動かしていると噂されている。2022年から3シーズン連続190イニング以上を投じる耐久性の高い同選手は連覇を狙う常勝軍団にとっては喉から手が出るほど欲しい投手なのだ。

 だが、この動きにジャイアンツが待ったをかけるかもしれない。同チームはスネルを巨額契約で失ったことで、先発ローテーションに大きな穴が開いてしまった。その点を指摘したフェインサンド氏は「バーンズはFA市場に残っている最高の先発投手と見られており、2億ドル以上の契約金が見込まれる」と補足したうえで、「サンフランシスコは、特に2024年はメジャートップ10に入る年俸を支払っていたのだから、後釜の獲得に苦労することはないだろう。憎きライバルであるロサンゼルスに高額契約でサイ・ヤング賞左腕を奪われ、ローテーションに余裕ができた。スネルを失ったジャイアンツは、『目には目を』ということなのだろう」と不気味に綴り、ジャイアンツとドジャースの熾烈なバーンズ争奪戦を示唆している。

 今後白熱することが予想されるバーンズの獲得レース。はたしてサイ・ヤング賞右腕のハートを射止めるのは、どこになるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

GG賞を10度受賞、メジャー屈指の三塁手を巡りドジャースとヤンキースが争奪戦か。米記者が“ド軍有利”と語る根拠

「相性は完璧」米メディアがレッドソックスにT・ヘルナンデス獲得を猛プッシュ! 本人はド軍残留を熱望も「許容できる契約金をはるかに超えている」

「1時間以上話した」5球団争奪戦のソトに“12年総額900億円超え”の大型オファーと現地報道「レッドソックス移籍に興味を持っている」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号