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フリーマンの“WSサヨナラ満塁弾”、10歳の少年が手にした劇的ホームランボールが歴代3位の高額落札。過去最高額を叩き出したのは…

THE DIGEST編集部

2024.12.16

WS初戦でサヨナラ満塁アーチを放ったフリーマン。そのホームランボールがMLB史上3番目の金額で落札された。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースが制した2024年ワールドシリーズ(WS)の名場面のひとつが、第1戦の10回裏にフレディ・フリーマンが放ったWS史上初のサヨナラ満塁本塁だ。

 レギュラーシーズンの最終盤、現地9月26日のサンディエゴ・パドレス戦で左足首を負傷したフリーマンは、怪我を押しながらポストシーズンに出場。ニューヨーク・ヤンキースと対戦したWSでは初戦のサヨナラ満塁弾に続き、第2戦、第3戦、第4戦でも本塁打を記録し、21年に所属していたアトランタ・ブレーブス時代からMLB新記録となるWS6試合連続アーチを見せてWSのMVPに輝いた。

 WS制覇のきっかけとなった初戦のサヨナラ満塁本塁打がオークションにかけられ、現地12月14日に156万ドル(約2.4億円)で落札された。米放送局『NBC Los Angeles』は、フリーマンのホームランボールは、2020年に150万ドルで落札されたアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の62本目を超えて、歴代3位の高額ホームランボールとなったと伝えた。

「カリフォルニア州ラグナニゲルに拠点を置く、SCPオークションにボールが出品され、世界中から22件の入札があった。オークションは何度も期限が延長され、当初の予定から3時間遅れで終了。ジャッジの金額を抜く156万ドルで落札されて、史上3番目に高額なホームランボールとなった」

【動画&画像】フリーマンのサヨナラ満塁アーチと、ボールを手にした10歳のザカリー君
 
 フリーマンの歴史的なサヨナラ満塁弾のボールを手にしたのは、ロサンゼルスのベニス地区に住む10歳のザカリー・ルーダーマン君。「フレディが打った時、ホームランになると分かったけど、そのボールが自分のところに来るなんて思ってもみなかった。ボールは僕たちの前の座席に当たって跳ねて、少し床に転がった。そして僕が手にしたんだ」と同メディアの取材に応えていた。

「"魔法のような日"を迎えるにあたって、ザカリーの君の家族は学校を早退して歯の矯正器具を外すために歯医者に行くと伝えていたが、行き先はドジャー・スタジアムだった。そして一家は、デーブ・ロバーツ監督のいう"最高の野球の瞬間"の一部となった。ザカリー君は人生で最高の日と話し、父親は歯医者には申し訳ないことをしたが、それだけの価値が十分にあったと語っていた」

 野球のホームランボールで歴代最高額なのは、大谷翔平が50ー50を達成した際のもので、493万2000ドル(当時約6億7000万円)。2位は1998年にマーク・マグワイアが放った70号のボールで、305万4000ドル(当時約3億5000万円)となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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