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30代・日本人投手の評価が上がる? 米記者がオリオールズ移籍の菅野智之を黒田博樹、岩隈久志と比較「もし2人のようなキャリアを歩むことができれば…」

THE DIGEST編集部

2024.12.17

オリオールズへの移籍が決まった35歳の菅野(左)。米記者は黒田(中)、岩隈(右)と比較した。写真:THE DIGEST写真部、(C)Getty Images

 現地12月16日、ボルティモア・オリオールズが菅野智之を獲得したと公式SNSで発表した。米放送局『ESPN』のジェフ・パッサン記者によると契約期間は1年で、年俸は1300万ドル(約20億円)だという。

 パッサン記者の一報を発端に、米メディアも一斉に報道。リーグMVP3回、沢村賞2回などの経歴のほか、球種やコントロールのよさ、各種数値などを用いて、35歳でMLBに挑戦する投手能力を紹介している。

 米スポーツメディア『The Athletic』のエノ・サリス記者は、菅野を黒田博樹、岩隈久志と比較できると指摘。サリス記者の私見を『MLB.com』のデビッド・アドラー記者が引用しながら、菅野をMLBでの可能性を記事化した。

 アドラー記者は、「2021年に菅野がポスティングシステムでMLB球団と交渉した際、ローテーションのどこに位置付けるのか、識者のなかで評価がばらばらだった。ある識者は優勝候補チームの1番手になれる可能性を示唆し、別の識者はローテーション中盤の投手だと評価していた。当時はどの球団とも合意できなかった。現段階ではローテーションの末端かもしれないが、30代の投手がMLBで成功した例はこれまでにある」とし、続けてサリス記者の黒田、岩隈との比較の話を進めた。

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「サリス記者は、スガノの三振数と四球数に基づき、クロダ、イワクマと比較できると指摘した。クロダもイワクマも30代でMLB入りし、その後メジャーで堅実なキャリアを築いた。クロダがMLB入りしたのは33歳だった2008年で、ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースで活躍。通算防御率は3.45で、MLBでの7年のうち4年でシーズン150奪三振を達成した」

「イワクマは2012年にメジャーに来た時、スガノ、クロダよりも少し若い31歳だった。シアトル・マリナーズで素晴らしい6年のキャリアを送り、通算防御率は3.42。14勝を挙げて防御率2.66だった13年にはオールスターに選ばれ、サイ・ヤング賞の最終候補にもなった。15年8月12日にはノーヒットノーランを成し遂げている」

 このように30代でMLBに挑戦し、好成績を残した2投手の名前を出したアドラー記者は、「もしスガノがクロダやイワクマと同じようなMLBキャリアを歩むことができれば、多くの球団にとって価値のある契約になるだろう」と記載。菅野の活躍次第で、今後、30代の日本人投手の評価が上がる可能性を示唆した。

構成●THE DIGEST編集部

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