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「金銭が最大の争点」ド軍ヘルナンデスの交渉難航は「繰り延べ給与」の有無が原因と米報道

THE DIGEST編集部

2024.12.23

T・ヘルナンデスの去就はどうなるのか。(C) Getty Images

 今オフシーズンのメジャーリーグ(MLB)において、テオスカー・ヘルナンデスは、依然として魅力的なフリーエージェント打者のひとりであり、ロサンゼルス・ドジャースはオールスター外野手の再契約を望んでいるとされている。ヘルナンデス自身もチーム復帰を希望していることを公言。しかし、両者はまだ新たな契約に合意しておらず、交渉は難航している。

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 現地22日、地元メディア『Dodger blue』は、交渉が難航している原因は、当初は契約期間だと思われていたが、そうではない可能性が出てきたと報じた。

 同メディアは、『The Athletic』の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏のコメントを紹介し、「両者はヘルナンデスの年俸や契約総額をめぐって行き詰っている。契約期間は両者にとって問題ではなく、金銭が最大の争点だ」と伝えている。
 
 ヘルナンデスは、3年契約で年俸約2200万ドル(約34億円)~2400万ドル(約37億円)を要求していると伝えられている。ドジャースの具体的なオファーは不明だが、ローゼンタール氏によれば、契約の一部を将来に渡って支払う「繰り延べ給与」の有無が、交渉の遅れに繋がっている可能性があるというのだ。

 ヘルナンデスは昨オフ、1年契約2350万ドル(約36億円)でドジャースと契約したが、2030年から2039年にかけて支払われる850万ドル(約13億円)の繰り延べ給与も含まれている。32歳の彼は、再び「繰り延べ給与」を受け取ることを拒否しているようだ。

 契約交渉が依然として行き詰まっているため、ドジャースはヘルナンデスの代替案、つまり外野手または単に右打ちのポジションプレーヤーを検討し始めている。

 これまでに、ドジャースはサンディエゴ・パドレスのキム・ハソン、シカゴ・カブスの鈴木誠也、シカゴ・ホワイトソックスのルイス・ロバートJr.への関心が伝えられている。この中で、キムは唯一の内野手で、鈴木とロバートはどちらもトレード可能な外野手である。

 ドジャースがヘルナンデスの代替案を模索しているにもかかわらず、リーグ全体では、両者が最終的に合意に達すると予想している。はたして、ヘルナンデスの去就はどうなるのか。今後の動向に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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