現地１月10日、MLB公式サイトのトーマス・ハリガン記者は、「証明すべきことがある昨年のフリーエージェント（FA）10名」と見出しを打ち、複数年契約を結びながら満足のいく結果が残せなかった選手にクローズアップ。その中でロサンゼルス・ドジャースの山本由伸、デトロイト・タイガースの前田健太が取り上げられている。
【画像】BBWAA主催晩さん会に登場！ファンが歓喜したタキシードを着用した大谷翔平を特集！ 　昨オフに12年総額３億2500万ドル（当時約461億円）でドジャース入りした山本は、レギュラーシーズンで18試合に先発登板し、７勝２敗・防御率3.00・105奪三振をマーク。ポストシーズンの好投でチームのワールドシリーズ（WS）制覇にも貢献しており、記事内では、「１年目の結果をとやかく言うのは難しい」と評価された。

　ただ、６～９月に右肩の故障で約３か月の戦線離脱を余儀なくされており、「もしマウンドでこのような問題が続けば、ドジャースの連覇が難しいかもしれない」とも指摘。山本の他にタイラー・グラスノー、大谷翔平、ブレイク・スネルといった豪華な先発陣を擁するドジャースだが、「耐久性の面でヤマモトへの期待は大きい」という。

　一方で昨オフにタイガースと２年総額2400万ドル（当時約36億円）の契約を結んだ前田は、レギュラーシーズンで29試合（うち17試合が先発）に登板し、３勝７敗、防御率6.09、96奪三振という成績を上げた。７月に防御率が７点台まで悪化すると、シーズン途中から中継ぎに配置転換され、主に後半戦でロングリリーバーとして活躍している。

　そんな36歳ベテランの状況を踏まえ、「25年に向けて彼は、忘れ去られた存在になりつつあるが、デトロイトで肝心なイニングを担う極めて重要な役割を果たすかもしれない」と期待を記したハリガン記者。「A.J.ヒンチ監督がプレーオフ進出の原動力となった型破りな投手起用法を再び行なうならば、なおさらだ」と分析がなされている。

構成●THE DIGEST編集部

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