佐々木朗希の国際FAが、中南米各国の選手に影響を与えているようだ。ドミニカ共和国メディア『Z101 Digital』は、「ササキの移籍が、ラテン諸国の選手のキャリアに影響を及ぼさないよう、プロ選手は国際アマチュア選手から除外するように求めた」と伝えた。
23歳の佐々木は、今オフに25歳ルールに則ってMLBに挑戦。国際アマチュア選手として、各球団に割り当てられた国際ボーナスプールの範囲(約7億~11億円)でマイナー契約を結ぶ。
しかし、一方で中南米の国際アマチュア選手が割を食っている。例えばロサンゼルス・ドジャースは、ドミニカ共和国の遊撃手ダレル・モレル(110万ドル=約1.7億円)、ベネズエラの外野手オルランド・パティーノ(40万ドル=約6200万円)と契約する予定だったが、これを白紙に戻した。
モレルはピッツバーグ・パイレーツと170万ドル(約2.7億円)で契約する見込みだが、中南米選手のキャリアが不安定な状況となっている。そんななか、現地1月12日に国際独立野球協会(AIBI)がMLBに対して、佐々木のようなプロ選手を国際アマチュア選手から除外するように求めたのだ。
同メディアは、「自国のプロレベルにある野球選手が、最も基礎的なレベルにある若手選手の強豪相手になるのは問題だと警告した。さらに、選手やコーチが多大な労力を費やしながら、テーブルの上に提示された契約の約束が消えてしまうと子どもたちは不満を抱き、年齢詐称や禁止薬物の使用など、不正行為に誘惑される者もでてくる」と、AIBIの主張を取り上げた。
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この話題には米メディアも反応した。『FanSided』は『Z101 Digital』の記事を引用して、「MLBがルールを変える可能性がある。ササキがMLBを動かすかもしれない」と伝えた。
「ドミニカ共和国のあるコーチは、ササキの扱いを別にしてほしいと声を挙げた。有望選手の契約が一夜にして消えてしまったドミニカなどでは混乱が生じている。現地の関係者たちは状況の変化を求めている」
こうした状況のなか、『FanSided』は「MLBは耳を傾けて、迅速に行動するだろう。いくつかのMLB球団は混乱に陥っており、誰もがいら立っているようだ。誰もがこの嵐を乗り切らなければいけない。変化が起きるとすれば、早くても来年の冬になる」とし、MLBが制度変更に動くと見ている。
佐々木の去就は、中南米でも大きな注目を集めている。
構成●THE DIGEST編集部
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しかし、一方で中南米の国際アマチュア選手が割を食っている。例えばロサンゼルス・ドジャースは、ドミニカ共和国の遊撃手ダレル・モレル(110万ドル=約1.7億円)、ベネズエラの外野手オルランド・パティーノ(40万ドル=約6200万円)と契約する予定だったが、これを白紙に戻した。
モレルはピッツバーグ・パイレーツと170万ドル(約2.7億円)で契約する見込みだが、中南米選手のキャリアが不安定な状況となっている。そんななか、現地1月12日に国際独立野球協会(AIBI)がMLBに対して、佐々木のようなプロ選手を国際アマチュア選手から除外するように求めたのだ。
同メディアは、「自国のプロレベルにある野球選手が、最も基礎的なレベルにある若手選手の強豪相手になるのは問題だと警告した。さらに、選手やコーチが多大な労力を費やしながら、テーブルの上に提示された契約の約束が消えてしまうと子どもたちは不満を抱き、年齢詐称や禁止薬物の使用など、不正行為に誘惑される者もでてくる」と、AIBIの主張を取り上げた。
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「ドミニカ共和国のあるコーチは、ササキの扱いを別にしてほしいと声を挙げた。有望選手の契約が一夜にして消えてしまったドミニカなどでは混乱が生じている。現地の関係者たちは状況の変化を求めている」
こうした状況のなか、『FanSided』は「MLBは耳を傾けて、迅速に行動するだろう。いくつかのMLB球団は混乱に陥っており、誰もがいら立っているようだ。誰もがこの嵐を乗り切らなければいけない。変化が起きるとすれば、早くても来年の冬になる」とし、MLBが制度変更に動くと見ている。
佐々木の去就は、中南米でも大きな注目を集めている。
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