2025年シーズン終了後でのメジャー挑戦の意思を表明しているヤクルトの村上宗隆。日本球界が誇る若きスラッガーの去就はすでに、米国内でも大きな関心が寄せられている。その中で、ニューヨーク・ヤンキースが村上獲得へ並々ならぬ熱意を示しているようだ。

【画像】「村上打ったー！」劇的サヨナラ勝利となった準決勝 　ヤンキースの情報を発信する『PINSTRIPES NATION』が現地時間１月16日、村上の特集記事を配信。米メディア『YES Network』のマイケル・ケイ氏が自身の番組内で「ヤンキースがムラカミの獲得を熱望しているのは分かっている。だから、ヤンキースは一塁手と長期契約を結ぶことを望んでいないんだ」と語ったことを指摘し、その上で、『PINSTRIPES NATION』は、約１年後に行なわれるとみられるヤンキースの村上へのアプローチなど、獲得に向けた様々な考察を行なっている。

　同メディアは、近年ヤンキースが日本人選手獲得を目指すも実現できていない状況を踏まえ、「ヤンキースにとって、ムラカミを獲得することは、単に強力なバッターをラインアップに加える以上の意味を持つ。 ここ最近注目されていた日本人選手を逃したあと、ムラカミを獲得できれば、ますます重要性を増している国際的な人材市場での競争能力を示すことになる」と訴えている。

　また、村上のスキルについても、太鼓判を押す。「2026年にMLB入りが可能な26歳になる頃には、ムラカミは全盛期を迎える」として、即戦力であると強調。様々な課題を乗り越える必要があると論じる一方で、「国際大会での実績とフィジカルの強さから、彼がMLBで成功を収める準備は整っていると言える」とポジティブな評価も与えている。

　加えて、日本人選手の獲得競争ではヤンキースが西海岸の球団に対し、苦戦が続いていると認めた上で、次のような見解を示している。

「野球の国際化が進む中で、ムラカミのMLB移籍はまたひとつの重要なマイルストーンとなるだろう。彼がヤンキースのユニホームに袖を通すのか、それとも西海岸へ向かうのか。その行方は、来年の野球界で最も注目されるストーリーとなるに違いない」

　ヤンキースは今オフ、NPBのロッテからメジャー移籍を目指す佐々木朗希の争奪戦から“脱落”したと報じられている。またも突き付けられた厳しい現実を受け止め、来オフは名門としての威信を懸け、新たな日本人スター獲得へと動くことになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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