日本人選手として初めて米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏。オリックス、シアトル・マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキースなどでプレーし、日米通算4367安打を記録したスーパーレジェンドは、総投票数394票のうち393票(得票率99.7%)を獲得した。
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一方で、野手として初めての満票選出を期待する声が大きかっただけに、投票しなかった「1票」への注目度が俄然高まった。投票はアメリカ野球記者協会(BBWAA)の在籍10年以上の会員の間で行なわれているが、MVPやサイ・ヤング賞などとは異なり、米殿堂における投票者はみずから明かさないかぎり、その名前が公表されることはない。それゆえ、米メディアや記者からも「イチローだぞ? 馬鹿げている」「一体誰が投票しなかったんだ!」「特権を剝奪すべし」といった怒りの声が噴出した。
そんななか、英経済誌『Forbes』のモーリー・ブラウン記者も疑問を投げかけた。「イチローからジーターまで。殿堂は選考の公開を再考すべきだ」と題したコラムを掲載。「野球殿堂への投票は格別な特権である。だからこそ投票者の名が明かされるべきだ」と主張し、次のように見解を示した。
「個々によっていろんな投票の仕方や考え方があり、なにも自分が投票した理由を記事にして説明すべきだ、とまでは言わない。投票内容が世間の反感を買うかもしれないが、それでも、自身の一票を貫こうとする姿勢は称賛されて然りだ。投票結果を公表しなければ、物議を醸す事態となった場合、記者全員を非難する者が間違いなく出てくる。イチローやジーター、ケン・グリフィーjrに誰が投票しなかったのか。それをファンが知らないままなら、公表しなかった者全員が容疑者となってしまうのだ」
さらにブラウン記者は「ファンへの透明性を保つためにも、ある時点で、野球殿堂の理事会は選考結果の公表を検討したほうがいい」と提唱。そのうえで大谷翔平の名前も出しながら、あらためてその必要性を訴えた。
「ショウヘイ・オオタニのような選手が殿堂入りへの道を歩んでいくとして、彼もまたイチローやジーターの仲間入りを果たしてしまうのか。もしそうならば、誰の目にも明らかに100%の投票を得るような偉大な選手など現われるのか、と問いたい。いない? まあ、いいだろう。ならばせめて、誰が誰に投票したかを世界に知らしめてほしい」
殿堂入りを受けて記者会見に臨んだイチロー氏は、満票までわずか1票だけ届かなかった事実について問われ、「1票足りないというのは、すごく良かったと思います。しかもジーターと一緒。生きていく上で不完全だから進もうとできるわけです。そういうことをあらためて考えさせられるというか、見つめ合える。そこに向き合えるのは良かったなと思います」と話した。
構成●THE DIGEST編集部
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一方で、野手として初めての満票選出を期待する声が大きかっただけに、投票しなかった「1票」への注目度が俄然高まった。投票はアメリカ野球記者協会(BBWAA)の在籍10年以上の会員の間で行なわれているが、MVPやサイ・ヤング賞などとは異なり、米殿堂における投票者はみずから明かさないかぎり、その名前が公表されることはない。それゆえ、米メディアや記者からも「イチローだぞ? 馬鹿げている」「一体誰が投票しなかったんだ!」「特権を剝奪すべし」といった怒りの声が噴出した。
そんななか、英経済誌『Forbes』のモーリー・ブラウン記者も疑問を投げかけた。「イチローからジーターまで。殿堂は選考の公開を再考すべきだ」と題したコラムを掲載。「野球殿堂への投票は格別な特権である。だからこそ投票者の名が明かされるべきだ」と主張し、次のように見解を示した。
「個々によっていろんな投票の仕方や考え方があり、なにも自分が投票した理由を記事にして説明すべきだ、とまでは言わない。投票内容が世間の反感を買うかもしれないが、それでも、自身の一票を貫こうとする姿勢は称賛されて然りだ。投票結果を公表しなければ、物議を醸す事態となった場合、記者全員を非難する者が間違いなく出てくる。イチローやジーター、ケン・グリフィーjrに誰が投票しなかったのか。それをファンが知らないままなら、公表しなかった者全員が容疑者となってしまうのだ」
さらにブラウン記者は「ファンへの透明性を保つためにも、ある時点で、野球殿堂の理事会は選考結果の公表を検討したほうがいい」と提唱。そのうえで大谷翔平の名前も出しながら、あらためてその必要性を訴えた。
「ショウヘイ・オオタニのような選手が殿堂入りへの道を歩んでいくとして、彼もまたイチローやジーターの仲間入りを果たしてしまうのか。もしそうならば、誰の目にも明らかに100%の投票を得るような偉大な選手など現われるのか、と問いたい。いない? まあ、いいだろう。ならばせめて、誰が誰に投票したかを世界に知らしめてほしい」
殿堂入りを受けて記者会見に臨んだイチロー氏は、満票までわずか1票だけ届かなかった事実について問われ、「1票足りないというのは、すごく良かったと思います。しかもジーターと一緒。生きていく上で不完全だから進もうとできるわけです。そういうことをあらためて考えさせられるというか、見つめ合える。そこに向き合えるのは良かったなと思います」と話した。
構成●THE DIGEST編集部
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