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「彼の仕事は想像以上に過酷だった」水原一平被告の情状酌量を求めた“妻からの手紙”を米メディアが公開!「健全な精神状態ではなかった」

THE DIGEST編集部

2025.01.26

水原被告への判決は2月上旬に下される。写真:西村尚己/アフロスポーツ

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳で、違法スポーツ賭博に絡んで銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告。米連邦地検は被告が大谷の口座から不正送金したとされる1700万ドル(約26億3500万円)とほぼ同額賠償金と禁固4年9か月を求刑した。
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 米国内でも大々的に報じられるなか、スポーツサイト『Heavy.com』は裁判資料として提出された水原被告の妻の手紙を公開。情状酌量を求める内容だ。「私は両親と他の家族を亡くしました。夫は私の唯一の家族なのです」と書き出すと、「出会ってからずっと私たちは、困難な時期も幸せな瞬間も一緒に過ごしてきました。彼を失うことは、私が想像するなかでもっとも辛いつらいことです」と心情を吐露した。

 そのうえで、「私の夫は過ちを犯しました。そしてそれが許されるべきではないことを理解しています」と綴り、「それでも、彼は身勝手あるいはわがままな理由で不正行為に及んだわけではありません」と説いた。
 
 さらに妻は、「あの頃の彼は健全な精神状態ではなかったと信じています。彼の仕事は想像を超えるほど過酷なものだったのです」と、大谷をサポートする日常が苛烈であった点に言及。水原被告は公判で「食料品の買い物、郵便受けのチェック、自転車の修理、(大谷が)家族に会うために岩手県へ帰る際の同行、犬を動物病院やトリミングに連れて行くこと」などを挙げ、「年末年始に4日ほど連続で休むことが唯一の長期休暇だった。それ以外、妻と過ごす時間はほとんどなかった」と明かしていた。

 そして「彼はみずからが心身の限界に達しても、家族を守り、支え続けてくれました。その間、私自身が彼を支えることができず、彼の苦しみに気づけなかったことを深く後悔しています」と告白。最後に「本当の夫は、決して他者を騙したり傷つけたりするような人ではありません。彼は優しく、思いやりのある人物です。二度と同じ間違いをしないと確信しています。彼は自身が犯したことに向き合い、深く反省しています」と記し、減刑を訴えた。

 水原被告のマイケル・フリードマン弁護士は懲役1年6か月が妥当だと主張しているが、はたしてどうなるか。量刑は現地2月6日に言い渡される予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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