ようやく決着だ。今オフにFAとなっていたピート・アロンソが、ニューヨーク・メッツと再契約する。米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は、「2年総額5400万ドル(約82億円)。25年のシーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)する権利が含まれ、25年の年俸は3000万ドル(約45.6億円)、26年は2400万ドル(約36.6億円)の選手オプションになる」と伝えた。両者はメディカルチェック後に正式契約を結ぶという。
元本塁打王の30歳は、23年6月にメッツから受けた7年1億5800万ドル(約240億円)のオファーを固辞。敏腕代理人のスコット・ボラスとともに今オフに大型契約を狙っていた。しかし、どの球団ともビッグディールはまとまらなかった。
メッツとの再契約交渉も、一時は決裂したと思われていた。米紙『USA Today』によると1月末、オーナーのスティーブ・コーエンが、「疲れる会話、交渉だ。(MLB史上最高額の15年7億6500万ドル=約1147億5000万円で契約した)フアン・ソトも手強かったが、それよりひどい。ピートに多額のオファーを出したが、われわれに提示された契約構造が気に入らない。とても不利な内容で強い不満を抱いている」とファンイベントで公言したほどだった。
「交渉が気に入らない。我々に提示された内容も気に入らないが、もしかしたら今後、気持ちが変わるかもしれない。もちろん私は常に柔軟な姿勢でいるつもりだ。もし、このままだとメッツは今いる選手たちで前進しなければならないかもしれない。この事実は理解しておかないといけない」
アロンソとメッツの交渉が決裂したとも思える状況から一転、両者は2年5400万ドルで合意した。米メディア『FanSided』は「率直に言って、衝撃的な結果」、メッツ専門メディア『Rising Apple』は「予想外の契約合意」と、それぞれ驚きの心情を記事で記している。
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『FanSided』は、「球界全体で年俸が高騰するなか、アロンソがメッツと実質1年契約を結んだことは、ボラス代理人の完全な失敗を示している。オフに入った時点でもっと有利な契約を持っていたと思わざるをえない」と、アロンソ陣営の失態を指摘している。
また、『Rising Apple』は、「この短期契約は、両者に和解のチャンスを与えてくれた。交渉はジェットコースターのような展開だった。コーエンは交渉のギャップと感情の衝突があり、経験したなかで最も厳しい状況だったと説明した。しかし、最善の解決策は勝利だ。アロンソが活躍してメッツが勝利すれば、今オフの出来事は忘れ去られるだろう。ようやくファンは心配せずに、シーズンを迎えられる」とまとめている。
一方、米誌『Sports Illustrated』は独自の見解を示した。
「実質1年契約とも受け止められる短期的なパートナーシップは、双方に将来を見据える機会を与えてくれる。25年にアロンソが全盛期並みの活躍をすれば、1年後のオフに日本の村上宗隆やブラディミール・ゲレーロJr.を含む一塁手FA市場の筆頭になれるだろう。メッツはアロンソなり、村上なり、ゲレーロJr.なり、一塁手の長期的な解決策をあらためて見出す機会を得る」
メッツとアロンソの短期契約は、両者が来オフに仕切り直せる理想的な着地点だったかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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元本塁打王の30歳は、23年6月にメッツから受けた7年1億5800万ドル(約240億円)のオファーを固辞。敏腕代理人のスコット・ボラスとともに今オフに大型契約を狙っていた。しかし、どの球団ともビッグディールはまとまらなかった。
メッツとの再契約交渉も、一時は決裂したと思われていた。米紙『USA Today』によると1月末、オーナーのスティーブ・コーエンが、「疲れる会話、交渉だ。(MLB史上最高額の15年7億6500万ドル=約1147億5000万円で契約した)フアン・ソトも手強かったが、それよりひどい。ピートに多額のオファーを出したが、われわれに提示された契約構造が気に入らない。とても不利な内容で強い不満を抱いている」とファンイベントで公言したほどだった。
「交渉が気に入らない。我々に提示された内容も気に入らないが、もしかしたら今後、気持ちが変わるかもしれない。もちろん私は常に柔軟な姿勢でいるつもりだ。もし、このままだとメッツは今いる選手たちで前進しなければならないかもしれない。この事実は理解しておかないといけない」
アロンソとメッツの交渉が決裂したとも思える状況から一転、両者は2年5400万ドルで合意した。米メディア『FanSided』は「率直に言って、衝撃的な結果」、メッツ専門メディア『Rising Apple』は「予想外の契約合意」と、それぞれ驚きの心情を記事で記している。
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『FanSided』は、「球界全体で年俸が高騰するなか、アロンソがメッツと実質1年契約を結んだことは、ボラス代理人の完全な失敗を示している。オフに入った時点でもっと有利な契約を持っていたと思わざるをえない」と、アロンソ陣営の失態を指摘している。
また、『Rising Apple』は、「この短期契約は、両者に和解のチャンスを与えてくれた。交渉はジェットコースターのような展開だった。コーエンは交渉のギャップと感情の衝突があり、経験したなかで最も厳しい状況だったと説明した。しかし、最善の解決策は勝利だ。アロンソが活躍してメッツが勝利すれば、今オフの出来事は忘れ去られるだろう。ようやくファンは心配せずに、シーズンを迎えられる」とまとめている。
一方、米誌『Sports Illustrated』は独自の見解を示した。
「実質1年契約とも受け止められる短期的なパートナーシップは、双方に将来を見据える機会を与えてくれる。25年にアロンソが全盛期並みの活躍をすれば、1年後のオフに日本の村上宗隆やブラディミール・ゲレーロJr.を含む一塁手FA市場の筆頭になれるだろう。メッツはアロンソなり、村上なり、ゲレーロJr.なり、一塁手の長期的な解決策をあらためて見出す機会を得る」
メッツとアロンソの短期契約は、両者が来オフに仕切り直せる理想的な着地点だったかもしれない。
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