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「なんという人間性だ」ダルビッシュ有の品格ある態度に韓国メディアも敬服... 過去に受けた“人種差別行為”に大人の対応

THE DIGEST編集部

2025.02.20

過去の侮辱行為に対して寛大な対応を見せたダルビッシュ。(C) Getty Images

過去の侮辱行為に対して寛大な対応を見せたダルビッシュ。(C) Getty Images

 日本人ベテラン投手の“大人の対応”に韓国メディアも注目している。

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 サンディエゴ・パドレスは現地2月19日、ユリエスキ・グリエルとマイナー契約を結んだことを発表。NPBのDeNAでのプレー経験もある40歳は、ヒューストン・アストロズに所属していた2017年のワールドシリーズ第3戦で、当時ロサンゼルス・ドジャースに所属していたダルビッシュから本塁打を放ち、その後ベンチに戻った際に両目を吊り上げる仕草を見せて「チニート(中国人の少年)」と言い放ち、人種差別行為として問題視された。グリエルには翌18年、開幕5試合出場停止の処分が科せられている。
 
 こうした過去の因縁があるにもかかわらず、ダルビッシュはそれを意に介さず、グリエル獲得に際してAJ・プレラーGMからは少なくとも3回確認されたものの、「気にしないよ」と返答したという。また、当時ダルビッシュはグリエルの差別的な行為について「完璧な人間などいない。彼が今日やったことは正しくないが、彼を非難するよりも学ぶことに力を注ぐべきだと私は思う」と語るなど、寛大な態度を示していた。地元メディア『The San Diego Union Tribune』が伝えた。

 この一連の出来事に複数の韓国メディアも注目。『SPORTAL KOREA』は「なんという人間性なんだ…ダルビッシュ、“侮辱行為”のグリエル入団に『気にしてない』とクールな反応」と題した記事で、ダルビッシュがみせた大人の対応を紹介。また、『毎日経済新聞』は、「悪縁の主人公たちが同じ釜の飯を食うことになった」として過去の因縁を紹介したうえで、ダルビッシュに対しては「その寛大さは歳月が経っても変わらないままだ」と感服した様子をみせている。

 さらに『マネーS』 や『MK Sports』『MHN Sports』なども、この話題に注目。いずれも「素晴らしい人物」「成熟した態度を見せた」などと、ダルビッシュの品格ある人間性に称賛の言葉を寄せている。

構成●THE DIGEST編集部
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