現地２月14日、『MLB.com』が毎年恒例の「最も注目される選手トップ100」ランキングを発表し、１位に大谷翔平（ロサンゼルス・ドジャース）、２位にアーロン・ジャッジ（ニューヨーク・ヤンキース）を選出した。

　この順位に不満をぶちまけたのが、テレビやラジオで長年ヤンキースの実況を務めてきたアナウンサーのマイケル・ケイ氏だ。ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』によると、ケイ氏はラジオ番組で「言ってみろ、言ってみろ、大谷がジャッジより優れているのは、どこなんだ？」と10分間にわたって怒鳴り散らしたという。

「理解できないね。25年に大谷がふたたび圧倒的な投手に戻るとでも予想しているのか？　彼（大谷）は18か月間も投球していない。復帰するとしても、どんな投手になっているのか分からない。なんで分かるんだ？　いつ復帰するかも分からないじゃないか」

　米誌『Sports Illustrated』もケイ氏の発言を取り上げ、「ケイ氏は、"認めたくはないが、ヤンキースに対する偏見があると思う"と語り、さらに"メジャーリーグの誰もが、大谷が示すスキルには驚嘆していると思う。それは当然だ。大谷は史上最高の野球選手のひとりなんだから。でも、ジャッジもそうだ。判断に迷う場合、数字を見なければいけない。そしてジャッジは大谷よりも優れたスタッツを残している"と力説した」と伝えた。

【動画】ブルペンで投球練習を行なう大谷
  　同誌は、「だからこそ、このようなランキングは難しいのだ。今年、大谷はマウンド復帰を予定している。MLBのランキングはそれを加味しているのかもしれない。もしくは、二刀流でなくとも、大谷のほうがジャッジよりも優れている、という判断なのかもしれない」と見解を示した。

『Dodgers Nation』も、「ジャッジはオールスターに６回、大谷は４回出場しているが、MVPは大谷が３回でジャッジは２回にすぎない。いうまでもなく、ロサンゼルス・エンジェルス時代の21年と23年は、ジャッジと同じア・リーグでMVPに輝いた。24年の成績は、WAR、本塁打数、打点はジャッジが上回り、大谷は盗塁数、安打数、ポストシーズンの打率で上をいく。何より大谷はワールドシリーズ優勝に貢献した」と、さまざまなデータや表彰で両者を比較。「ジャッジが優れた打者なのは論をまたないが、万能性と二刀流の能力を含めて、大谷がMLB最高の選手であることに違いはない」として大谷に軍配を上げた。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】「これはすごい！」ドジャースが1866年創業の"老舗酒造メーカー"と契約！公式採用にX騒然「大分の誇り」「世界の二階堂になった」