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MLB

「時間がかかりすぎ」「実施すべき」MLB、ついに「ロボット審判」導入へ? 賛否両論が飛び交うなか、オープン戦でABS試験運用開始

THE DIGEST編集部

2025.02.21

賛否両論あるもののついに「ロボット審判」導入への一歩を踏み出した? (C) Getty Images

賛否両論あるもののついに「ロボット審判」導入への一歩を踏み出した? (C) Getty Images

 MLBが今シーズン、ついに「ロボット審判」導入に向けた一歩を踏み出した。

 米誌『Sports Illustrated』が現地20日に報じたところによると、「自動ボールストライクチャレンジシステム(ABS)」は、今年の春季トレーニング試合の60%で稼働し、投手、捕手、打者が自動ボール・ストライク判定レビューを要求することができるという。各チーム1試合ごとに2回のチャレンジが可能。しかし、最終的にレビューの要求が間違った場合は、1回分を失うことになる。

 早くもその効果は実証された。現地2月20日に行なわれたロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・カブスのカクタスリーグ開幕戦では、カブスの投手コディ・ポティートがマックス・マンシーの内角への速球がボールと判定されたことに対してレビューを要求。短い中断の後、ABSは判定を覆し、カウントは1-1から0-2に変更された。
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 NPR(米公共ラジオ放送局)によると、この判定プロセスには15秒から20秒かかり、2023年からABSが導入されているトリプルAとアリゾナ秋季リーグの試合では、1試合あたり平均4回のチャレンジが行われているという。

 野球は近年、試合時間の短縮のために様々な改革を行っており、2023年に導入されたピッチクロックはその成功例と言える。投球判定の見直しを追加することは、逆行するように思えるかもしれないが、どの試合でも1分以上は追加されないだろうと『Sports Illustrated』誌は伝えている。

 このABS導入の試合を見たに人からはSNSに次のような声が寄せられた。
「それでも時間がかかりすぎ」
「信じられないかもしれませんが、野球は悪化しただけ」
「これは何年も前に実施されるべきだった」
「またもや残酷な審判のシーズンを迎える」
「これを頻繁に使うのは見たくない」

 賛否両論あるものの、MLBが「ロボット審判」導入に向けて着実に歩みを進めていることは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】カクタスリーグ開幕戦で初のストライクゾーンチャレンジは成功
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