盟友への想いをにじませたブログが脚光を浴びている。

　プロ野球・中日ドラゴンズのマスコットキャラクターであるドアラが２月22日、自身のオフィシャルブログを更新した。その内容が今月16日に東京ヤクルトスワローズの人気マスコット・つば九郎の担当者が亡くなったことへの哀悼の意ではないかと、ファンの間でささやかれている。
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　22日はプロ野球のオープン戦が各地でスタートした。まもなく球春到来を告げるシーズンを前にドアラはブログに『まえをむいて』というタイトルで投稿した。

　まずはじめに、「どうもドアラです。今日からオープン戦が始まります」と書き出すと、「いろんなことがあります。いろんな思いがあります」と綴り、雲が多く覆った海辺の写真を添えた。どこか暗い気持ちを抱かせながら、「ありがとう。みんなもありがとう　まえをむいて 自分のできる事を。みんなの笑顔のために　なにかしら頑張ろう」と意味深なメッセージで締めくくった。
  　名前は特に明記されていない。だが、野球ファンは19日にヤクルトが球団の人気マスコットとして活躍している、つば九郎の担当者の急死を発表したことと関係しているのではないかと想像しているようだ。

　つば九郎は、ツバメをモチーフとしたキャラクターでお腹がぽっこりと出たフォルムながらグラウンドを駆け回ったり、選手やチアガールたちにちょっかいを出したり、世相をぶった斬る秀逸なフリップ芸といったファンサービスで球場を大いに沸かせていた。

　12球団の中でも抜群の知名度と人気を誇る愛されキャラだったつば九郎。特にドアラは「つば九郎の代理人」と称して契約更改に現れるほど強烈なライバル心を持っていた。そんな両者はグラウンド内外では親交が深く、夏のオールスターで共演する姿がたびたび目撃され、ファンから大きな支持を受けていた。

　ブログ更新を伝えたドアラの公式Xにはファンからのコメントが多く寄せられ、「余計なことを言わないドアラらしい文章」「悲しいよね」「最高のビジネスパートナーだよ...」といったドアラの心情を思いやる言葉が溢れた。

構成●THE DIGEST編集部

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