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【DeNA】「本当にこの2人は面白い」入来コーチも大きな期待! “高卒育成コンビ”堀岡隼人&宮城滝太が描く下剋上ストーリー

萩原孝弘

2025.02.23

16年に巨人育成7位でキャリアをスタートした堀岡。飛躍のシーズンとできるか。写真:萩原孝弘

☆中継ぎサバイバルレースへ2人の若手が挑む

 昨年26年ぶりの日本一を手にした横浜DeNAベイスターズ。しかしペナントレースは3位に留まり、首位の巨人にはゲーム差8と離された現実がある。

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 全体的な底上げがリーグ優勝には必須。中でもリーグ5位の救援防御率2.83に終わった、中継ぎ陣のテコ入れも課題のひとつとなる。

 そのポジションを手中に収めるために、高卒育成右腕の堀岡隼人と宮城滝太が虎視眈々と爪を研いでいる。堀岡は16年に青森山田から巨人に育成7位、宮城は18年に滋賀学園からDeNAに育成1位でプロ入り。「チャンスは少ないけれども、入ったら同じ」とハングリー精神で支配下を勝ち取った2人は、今季のブレイクスルーに目を光らせる。

 昨年から指導にあたっている入来祐作コーチは、2人とも「イメージのいい真っ直ぐを投げさせることを大事にさせてました。球の力があることはその子の才能なので」とキラリと光るモノを見抜き「リリーフとして力でねじ伏せるシーンに直面することが多いと思う。制球力や全部器用にできればいいですけど、やっぱりストレートとなにか一つの変化球で勝負していくことになると思う」とシンプルなスタイルが生命線と分析。

 現状オフでの取り組みでの良化を感じ「今年は本当にこの2人は面白いですよ。調子もいいのでポイントになりそうな気もします」と中継ぎのキーマンとして、大きな期待を寄せた。
 
☆覚醒を予感させる堀岡

 堀岡は昨年、6月に支配下登録を掴み「シーズン中は6試合しか投げれなかったですけれども、CSと日本シリーズにも投げられて、いい経験ができた1年だったなって思います」と一定の満足感を得たと告白。CSでは古巣に流れを渡さぬ好投でホールドもマークし「ほんとに気持ちよかったですね。野球人生で今のところ1番です」と相好を崩す。

 階段を登るために「たくさんのピッチャーとの競争に勝っていくには、他のピッチャーと違ったものを出せるようにしなければいけないですし、まだまだレベルが足りないので、今あるものを伸ばせるようにしています」とブラッシュアップを図る。「160キロ投げられても打たれたら意味がないですし、フォークピッチャーは多いですけど、とにかくゾーンで勝負して奪三振率を上げていけるようにならないと」と剛球とフォークでバットに当てさせない姿を追い求める。
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「中継ぎのいいところで投げるのが目標です」