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14打数1安打、打率.071…崖っぷちのキム・ヘソンを「ドジャースのチームメイトは信じている」と韓国メディア「仲間たちは無限の勇気を与えて盛り立てている」

THE DIGEST編集部

2025.03.02

14打数1安打、打率.071…崖っぷちのキム・ヘソンを「ドジャースのチームメイトは信じている」と韓国メディア「仲間たちは無限の勇気を与えて盛り立てている」(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースのキム・ヘソンが崖っぷちに立たされている。現地2月28日に行なわれたロサンゼルス・エンジェルスとのオープン戦では途中出場したものの、2打数無安打、2三振。さらに時間内に打撃準備を完了しなかったとして、ピッチクロック違反も取られるなど、まったくいいところがない。

 これでオープン戦通算14打数1安打、打率.071、7三振と不振を極めている。今オフに韓国キウムから加入した際、キム・ヘソンは退団したギャビン・ラックスに代わる二塁手のレギュラー候補と言われていた。8年プレーした韓国時代の通算打率は.304、シーズン平均盗塁数は「26」で、二塁、三塁、遊撃に対応できる守備の名手として即戦力の活躍が期待されていたが、春季キャンプでまったくアピールできていないのだ。

 米メディア『The Athletic』によると、アーロン・ベイツ打撃コーチは「教えることができないコンタクトの技術は持っている。素晴らしい選手になる素質はあり、あとは微調整するだけだ」と語り、現在は打撃フォームを調整している段階だと説明。よりパワーを出せるスイングを目指してバットの軌道を調整している状況を、キム・ヘソン本人は「20~30%の完成度」と語った。

 そんななか韓国メディア『OSEN』は、キム・ヘソンに向けられたチームメイトのコメントを紹介した。「マイナーリーグ行きの拒否権を放棄し、ドジャースでの挑戦を選んだキム・ヘソンは打撃問題に苦戦している。それでも仲間たちは無限の勇気を与えて、キム・ヘソンを盛り立てている」と伝えた。

「逆境に置かれたキム・ヘソンだが、ドジャースの仲間たちからの支持は相変わらずだ。『The Athletic』によると、キム・ヘソンや佐々木朗希、山本由伸、大谷翔平らアジアの選手たちを夕食会に招待したミゲル・ロハスは、"キム・ヘソンを気にしている。ドジャースのようなチームに加わるのがどれほど難しいのか、私は良く知っている。それでも、チームに馴染みさえすれば、持ち前の実力を発揮することができるだろう"と気を配った」

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 またチームリーダーのひとり、ムーキー・ベッツもキム・ヘソンを信頼している。

「キャンプ中の内野練習は、難しい内容でも全員がミスなくプレーしなければ終わらない。キム・ヘソンは最も重要な最後のひとりを務めており、キム・ヘソンのプレーが練習の終了を決定付ける。これについてベッツは、"ドジャースの一員になったことを感じてもらいたいんだ。練習で実戦のようなプレッシャーを経験して、雰囲気に慣れてもらいたい。私たちはキム・ヘソンを信じている"と全面的な信頼を口にした」

 逆境のキム・ヘソンは、「初めての環境でのプレーは簡単ではない。しかし、成長して適応できるようになったら、その達成感はほかの何とも比較することはできないだろう」と語り、ドジャースのアクティブロースター入りを諦めていない。

 同メディアも、「本人は自分自身を信じているし、ドジャースのチームメイトもキム・ヘソンの可能性を信じて疑わずにいる」と記し、今後の成長と開幕メンバー入りを期待した。

構成●THE DIGEST編集部

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