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MLB

衝撃の新球種カッター披露!新人王右腕の新たな挑戦!メディアからは懸念の声『理解できない』『速球だけで十分』

THE DIGEST編集部

2025.03.04

パイレーツの若きエース、P・スキーンズ。(C) Getty Images

パイレーツの若きエース、P・スキーンズ。(C) Getty Images

 ピッツバーグ・パイレーツの若きエース、22歳右腕のポール・スキーンズが、春季キャンプでのデビュー戦で新たな武器を披露した。それは、これまで投げたことのない切れ味鋭いカッター。しかし、この新たな試みに対し、早くも懸念の声が上がっている、と現地3日、米スポーツサイト『The Sporting News』が報じた。

 3月1日に行なわれたボルチモア・オリオールズとの試合。スキーンズは3回を投げ、4つの三振を奪う圧巻の投球を披露。中でも注目を集めたのは、3回に投じたカッターだった。この一球がインターネット上で瞬く間に拡散され、ファンからは驚嘆の声が上がった。

【動画】スキーンズの切れ味鋭いカッター
 
 昨シーズン、スキーンズは11勝3敗、防御率1.96という素晴らしい成績を残し、ナショナル・リーグの新人王に輝いた。その投球の中心は、フォーシームファストボール(39.2%)とシンカー(28.4%)で、カーブ(10.8%)、スイーパー(10.3%)、スライダー(5.9%)、チェンジアップも投げていた。そして、新たにカッターを加えることで、さらに手がつけられない投手になる可能性を示している。

 しかし、この球種に対しMLB専門放送局『MLB Network』のアナリスト、ハロルド・レイノルズ氏は「理解できない。スキーンズは昨年、新人王に輝くほどの素晴らしい成績を残した。MLBの歴史を振り返ってみても、ランディ・ジョンソンやノーラン・ライアンは多くの球種をもっていたわけではない」と指摘した。

 さらに、レイノルズ氏はスキーンズの健康面を懸念し「彼が腕を痛めないことを願う。多くの場合、選手はカッターなどを投げ始め、次に気づくと張りを感じている。この若さで彼ほど圧倒的な選手なら、彼らは彼の速球を打てない…私は彼が球種を増やす必要があるとは思わない」と見解を示した。

 新たな武器を手にしたスキーンズはさらなる高みに到達するのか、それともレイノルズ氏の懸念が現実となるのか、今後の彼の投球から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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