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ヤ軍ジャッジに“頑張りすぎ”を懸念する声が浮上 現地メディアが「出場機会をもっと慎重に管理すべき」と指摘する理由

THE DIGEST編集部

2025.03.07

昨季はア・リーグMVPに輝いたジャッジだが、ポストシーズンでは不調に陥った。(C) Getty Images

 昨年、最後まで世界一の座を争ったニューヨーク・ヤンキースは、オフのFA市場においてフアン・ソトを失ったものの、コディ・ベリンジャーやポール・ゴールドシュミットを獲得し、打線強化を図った。だがその一方で、主軸となるアーロン・ジャッジにはシーズンを通しての活躍に対する不安の声が囁かれている。

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 米スポーツサイト『Athlon Sports』が現地時間3月5日、ジャッジの今季を占う特集記事を配信。その中では、ヤンキース打線は今季もジャッジに頼る比重が大きく、米国内ではワールドシリーズ進出を危ぶむ声もあると伝えている。

 同メディアも、「ジャッジが打線を支えた過去を考えれば、この状況が好ましくないことは明らかだ」と見込んでおり、近年におけるジャッジのポストシーズンでの打撃内容に言及。「昨季のプレーオフでは49打数9安打に終わっただけでなく、2022年もヤンキースを牽引し、ア・リーグ本塁打記録を樹立しながら、シーズン終盤には完全に疲弊していた。ポストシーズンでは打率.138(36打数5安打)、本塁打2本にとどまった」と論じている。

 レギュラーシーズン後半までに発揮される驚異的な打撃が、秋ではその影を潜めるというジャッジの"スタミナ切れ"を同メディアは訴えるとともに、さらには、「ジャッジは誇り高い選手だ」と評しており、可能な限り試合出場を望む姿勢を崩さないとも説明する。「2021年に怪我の多さが議論された際には、『体格が故障につながっている』といった声に強く反発した。批判を跳ね返そうと、できる限り多くの試合に出場することを目指し、2022年には157試合、昨季は158試合に出場した。指名打者としての出場も含まれるとはいえ、それでも負担は変わらない」などと綴っている。

 加えて、「ジャッジがラインアップから外れるとファンはいつも不満を口にする。本人も毎試合出場することに強いこだわりを持っている」と強調。その上で、「しかし、今季はそれが問題になりかねない。ヤンキースが確実にプレーオフへ進むためには、ジャッジの出場機会をもっと慎重に管理する必要がある」として、新シーズンでの起用法を見通している。

 いずれにせよ、ヤンキースのワールドシリーズ出場のためには、主砲の打棒は不可欠。やはり、ジャッジのパフォーマンスをいかにして保ち続けるかが、チームの命運を左右することになるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
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