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「天文学的な値段だ」MLB東京シリーズのチケット価格高騰に米メディア唖然…ドジャースの“発言力強化”に懸念も

THE DIGEST編集部

2025.03.13

MLBの開幕戦が6年ぶりに東京Dで開催される。(C)Getty Images

MLBの開幕戦が6年ぶりに東京Dで開催される。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャース対シカゴ・カブスによる「MLB東京シリーズ2025」の開幕2連戦(3月18、19日=東京ドーム)が目前に迫っている。日本国内の注目度が高まっているなか、見逃せない“ある問題”が噴出している。
【動画】東京シリーズを盛り上げるドジャース展示会の一部始終

 ドジャースの大谷翔平を筆頭に山本由伸、佐々木朗希をはじめカブスの今永昇太、鈴木誠也ら日本選手5人が東京で開幕を迎える。13日の午後3時頃にはドジャースの選手たちを乗せたチャーター機が羽田空港に到着し、空港はスーパースター軍団をひと目見ようと異様なフィーバーぶりだ。

 無論、試合チケットはすでにプレミア化され、オフィシャルサイトでは発売と同時に即完売状態となった。さらに、チケットの転売も散見されている。

 この異常事態にドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は「ドジャース対カブスの東京シリーズのチケットが天文学的な値段で取引されている」と題し、警報を発している。同メディアのマット・レヴィン氏は両チームに日本人選手が名を連ねていることから海外では大きな話題になっていると説明したうえで、「日本での試合のチケット価格は現在、異常な高値となっている。第1試合(18日)が約2000ドル(約30万円)、第2試合が1500ドル(約22万円)で販売されている」と紹介。あまりのプラチナ化に困惑している。

「この結果を予想できた人は多いだろうが、この価格設定では一般のファンは入場料としてかなりの金額を支払うことになるだろう。ショウヘイ・オオタニ、ヨシノブ・ヤマモト、ロウキ・ササキらトップレベルの選手たちを見るために、日本のファンが殺到している」
 
 ドジャースは18日の開幕戦に山本、そして2戦目の19日には佐々木が先発を予定しており、試合への関心がさらに高まっている。レヴィン氏は「ドジャースは昨年、シーズン開幕戦でライバルのサンディエゴ・パドレスと韓国で対戦し、大成功を収めた。MLBの2025年シーズンが開幕する中、野球界全体がこれらの試合に注目するだろう」と記し、昨季以上の熱気に包まれると予想。それと同時にドジャースの存在感や発言力が米球界のなかで、ますます大きくなることを懸念している。

「今回は日本でMLBが開催されることで、ドジャースは国際市場をさらに拡大するチャンスを得る。LAは現在野球界の顔であり、彼らが今後の展開に何らかの発言権を持つとすれば、それはこれからも長く続くだろう」

 メジャーリーグの公式戦が日本で行なわれるのは、イチローの引退試合となった19年3月のシアトル・マリナーズ対オークランド・アスレティックス戦以来、実に6年ぶり6回目。当時も東京ドーム開催で、イチローは第2戦のあとに会見を開き、現役を引退する意向を表明した。

構成●THE DIGEST編集部

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