心温まる行動に賛辞が殺到している。

　３月18、19日に東京ドームで開催する「MLB東京シリーズ2025」に向けたプレシーズンゲームが16日に同球場で行なわれ、シカゴ・カブスが巨人を４対２で撃破。ロサンゼルス・ドジャースとの開幕戦に弾みをつけた。実はこの試合前、チームのスター選手のひとりであるジャスティン・ターナーが日本人ファンのために神行動を演じた。
【動画】茶色い髭が特徴のカブス選手が日本の少年ファンに神対応した実際のシーン

　ゲームが始まる約２時間前。メジャー通算1580安打、198本塁打を誇り、ドジャース時代にはワールドシリーズ制覇を経験しているターナーが、何かを見つけたように三塁側の内野席に向かって突然歩き出した。彼の視線の先にいたのはカブスのキャップを被った小学生ぐらいの少年２人。しかも、ターナーのトレードマークである茶色い長い髭を口周りにつけていた。

　ターナーは少年２人を指さすと「カモン！」と手招き。近くにいた警備員にカメラ席のネットを開けてもらい、２人を近くまで招き入れるとサインボールを直接手渡した。

　無論、子供たたちは大喜び。これだけもかなりのファンサービスだと思うが、一流のメジャーリーガーはこれで終わらなかった。なんと「カモン！カモン！」と言ってグラウンド内に直接招き入れ、そのうちの一人を抱き抱えて３人で記念撮影に収まったのだ。
  　まさに神対応と言える極上のファンサービス。ターナーの振る舞いはカブス専門メディア『Cubs Zone』が一連の流れをカメラで追っていた。同メディアの公式Xにターナーの行動をアップすると大きな反響が寄せられ、「今回の東京で最高のシーンだ」「JTの素晴らしい行動だ！この子供たちにとって一生の思い出になるだろう」「とても優しい」「素敵すぎる」といったコメントが集まった。

　カブスの球団公式SNSには、少年２人と笑顔をみせるターナーのスリーショットがアップされている。文面には「私たちはみな、いつかターナーのようになりたい」と綴られ、40歳のベテランがみせた振る舞いを絶賛した。

　６年ぶりに日本で開催されるMLBの開幕シリーズ。世界最高峰の舞台で輝き続けるメジャーリーガーにふさわしいワンシーンだった。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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