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「大谷翔平以外に頼れる数少ない選手だったが…」エ軍が“ファンの嫌いな投手”をトレード放出「体重やプレー意欲に問題が頻発」

THE DIGEST編集部

2025.03.25

エンジェルスからブレーブスに移籍したスアレス。(C)Getty Images

 現地3月23日、ロサンゼルス・エンジェルスはホセ・スアレス投手とアトランタ・ブレーブスのイアン・アンダーソン投手のトレード移籍を発表した。エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は、「ファンの最も嫌いな選手を、かつて有望視された投手とトレード。エンジェルスのファンはこんな日がくるとは思ってもいなかった」と喜びの声を挙げた。

 "ファンの嫌いな投手"と揶揄されたスアレスは、1998年生まれの27歳。16歳だった2014年に国際FAとしてエンジェルスと契約し、19年にMLBデビューした左腕だ。シアトル・マリナーズとのデビュー戦で勝ち投手となり、このシーズンは19試合で2勝6敗、防御率7.11だった。

 20年に2勝3敗、防御率38.57でロースターから外されたものの、21年は先発ローテーションに定着。23試合で8勝8敗、防御率3.75、85奪三振の記録を残し、22年も8勝8敗で防御率3.96、103奪三振と、2年連続で好成績を残した。

 しかし、23年は最初の5試合で防御率7.89と苦戦すると、5月に左肩の張りが判明に故障者リスト入り。シーズン終盤に復帰したものの、結局1勝3敗、2ホールド、防御率8.29で終えている。24年はマイナー降格とメジャー昇格を経験して1勝2敗、1セーブ、防御率は6.02だった。

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 同メディアは、スアレスとアンダーソンのトレードを「朗報」と報じ、「26歳のアンダーソンはロングリリーフとして開幕ロースター入りは確実」と期待を込めた一方、退団するスアレスについて、「かつてはファンのお気に入りだった。21年と22年はまともな成績で、大谷翔平以外に頼れる数少ない投手だった」と振り返った。

 それでも、「23年以降は成績が振るわず、体重やプレー意欲に問題が頻発。最終的にファンの嫌いな選手となってしまった」とキャリアの転落を記し、続けて「スアレスをトレードで出し、見込みのある選手を獲得できたのは衝撃的だ」として、トレードを成功させたペリー・ミナシアンGMを称えていた。

構成●THE DIGEST編集部

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