ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が現地３月28日に行なわれた本拠地でのデトロイト・タイガース戦に先発登板。５回91球を投げて５安打10奪三振２失点の好投だったが今季２勝目は逃した。だが、メジャーキャリアハイとなる奪三振数に地元メディアからの評価は高い。
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　立ち上がりは２死一、三塁のピンチを背負うが４番のスペンサー・トーケルソンをスプリットで追い込み、最後は内角寄りのシンカーで空振り三振に仕留めた。

　２回と３回にそれぞれソロホームランを浴びた山本だったが、４回はこの試合初めて三者凡退に抑える。５回は先頭打者に四球を与えたが、後続を伝家の宝刀スプリットで三者連続三振に斬って取る圧巻のピッチング。山本はこの時点でメジャー自己最多の10奪三振を記録してマウンドを降りた。

　チームはそのあと、６回にフレディ・フリーマンの同点２ランで右腕の黒星を帳消しにする。試合は終盤に両チームが点を取り合い、延長戦に突入。タイブレークの10回表にタイガースが２点を勝ち越すも、ドジャースがその裏に連打で同点に追い付く。１死二、三塁の好機を広げたドジャースはムーキー・ベッツがこの試合２本目となる３ランで劇的なサヨナラ勝ち。開幕からの連勝を４に伸ばした。
  　勝敗は付かなかったが日本人右腕の奪三振ショーを球団は公式Xに投稿。33秒に収められた動画に多くのファンから「いいね」が付いた。

　さらに、ドジャース専門メディア『Dodger Insider』は山本の投球内容をすべて公式Xに記したうえで、「キャリアハイの10奪三振、91球のうちストライクは58球、そのうち17球は空振りだ」と感服。同じく別の専門メディア『Dodgers Nation』も山本が力投した写真を投稿して背番号18のキャリアハイを称えた。

　スプリットを効果的に使って、タイガース打線を翻弄した山本。同投手は試合直後、中継したNHKのインタビューで「最高の結果でびっくりしました。変化球をいい高さに投げられていたので、ホームランを打たれてリードされましたけど何とか粘れた」と自身のピッチングを振り返ったうえで、「また次の登板に向けて気を引き締めたい」と前を向いた。

構成●THE DIGEST編集部

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